2011年に1年間かけて、列車名を1日1つずつTwitterで紹介したものをまとめてみました。
365 Named Trains I introduced on my Twitter account. Sorry Japanese only.
1月1日 | フライングス・コッツマン | トップは『フライング・スコッツマン』。ロンドン・キングスクロスとエディンバラを結ぶ最速急行。Flying Scotsmanは天駆けるスコットランド人という意。現在はHST225による運転。ロンドン10時発は1862年の創設当時から。 |
1月2日 | エンパイア・ビルダー | 1929年にグレート・ノーザン鉄道が創設したシカゴとシアトル/ポートランドを結ぶ大陸横断列車。AMTRAK発足後も存続、現在の所要は約44時間。「帝国建設者」という名前に新進工業国当時の勢いを感じます。 |
1月3日 | エトワール・デュ・ノール | フランス語で北極星の意。1927年にワゴン・リ社によって創設されたプルマン列車が起源。パリとアムステルダムを結ぶ花形列車として君臨し、欧州横断特急(TEE)にも名を連ねた。新幹線開業により1996年廃止。 |
1月4日 | 自強号 | 台湾全土に運行される特急。1978年創設。「自強」は中華民国が国連脱退した時のスローガン。臺灣高鐵開業後は西部幹線の主力を譲るも、2008年に日立製振子電車を東部幹線に投入、「太魯閣(タロコ)」号として運行。 |
1月5日 | エンタープライズ | アイルランドのダブリンと北アイルランドのベルファストを結ぶ国際列車。1947年創設。平日8往復、休日5往復の運行、所要約2時間。越境手続きは国境ではなく駅で行う仕組みでした。テロ攻撃で運休が頻発した時期も。 |
1月6日 | エレクトロライナー | シカゴとミルウォーキーを結ぶ高速電車。トロリーポール集電の流線型4連接車でホームからも路面からも乗り降りできる構造だった。1963年に運行終了後、車輌は売却されたがイリノイ鉄道博物館で動態保存中。 |
1月7日 | オアゾ・ブルー | フランス語で青い鳥の意。ベルギー人作家メーテルリンクの作品名から。1929年に創設されたプルマン列車が起源。パリとブリュッセルを結ぶ看板列車で、1957年からは欧州横断特急(TEE)にも名を連ねた。1984年廃止。 |
1月8日 | セマウル | 朴政権下のセマウル(新しい村)運動にちなんで命名された韓国の超特急列車。1974年に観光号から改称。KTX開業でソウル-釜山ルートの主力を譲るが、主にプッシュプル気動車にて全土で運行されている。 |
1月9日 | オリエント急行 | 1883年にワゴン・リ社が創設したパリ-コンスタンティノープルの列車が起源。最盛期には複数ルートが運行されるも冷戦下で経路が短縮され,1971年にワゴン・リ社が撤退,2009年には最後のストラスブール-ウィーンが廃止。 |
1月10日 | サンセット・リミテッド | 1894年にサザン・パシフィック鉄道が創設したニューオーリンズとロサンゼルスをメキシコ国境沿いに結ぶ現存最古の大陸横断列車。AMTRAKが運行する現在の所要時間は約44時間半〜48時間。週3便の運行。 |
1月11日 | ゴールデン・アロー | 1929年にサザン鉄道が創設した全1等プルマン列車が起源。ロンドン・ビクトリアとドーバーを結び、フェリーを介してフランス語で同じく金の矢を意味するフレッシュ・ドール号に接続してパリへ連絡していた。1972年廃止。 |
1月11日 | ゴールデン・アロー | 1929年にサザン鉄道が創設した全1等プルマン列車が起源。ロンドン・ビクトリアとドーバーを結び、フェリーを介してフランス語で同じく金の矢を意味するフレッシュ・ドール号に接続してパリへ連絡していた。1972年廃止。 |
1月12日 | ムグンファ | 1983年に誕生した韓国の特急。超特急セマウル号を補完する。ムグンファは漢字で無窮花、ハングルでムクゲの花の意。KTX開業で急行トンイル号が廃止され、ムグンファ号が停車駅を増やしてカバーするようになった。 |
1月13日 | クラースナヤ・ストレラー | ソ連時代の1931年に創設された特急列車。日本語で「赤い矢」、すなわちレッドアロー号。モスクワとレニングラード(現サンクトペテルブルク)を結ぶ、花形夜行列車。名前通り赤く塗られた車体が投入されている。 |
1月14日 | オケアン | ロシア語で「大洋」の意。シベリア鉄道のハバロフスク-ウラジオストク間の733Kmを12時間かけて結ぶ夜行列車。毎日運行。 |
1月15日 | バルカン列車 | 第一次世界大戦中、ワゴン・リが営業を停止させると、ドイツでは中央ヨーロッパ寝台・食堂車株式会社(MITROPA)が設立され、ベルリン-イスタンブール間にバルカン列車を運行した。第一次世界大戦後に廃止。 |
1月16日 | コースト・スターライト | 米国西海岸を南北に、ロサンゼルスからシアトルまで2216kmを35時間かけて結ぶ列車。1971年にAMTRAKが創設された際に運行開始した列車だが、意外にもそれまでこのルートに旅客列車は直通されていなかった。 |
1月17日 | シビリャク | 毎週土曜日にベルリン発で運行されるシベリア鉄道の列車。ノボシビルスクまで5130Kmを89時間で結ぶ、EU圏内から発着する最長距離列車。カザフスタンのアスタナへ向かう付属編成が連結される事も。 |
1月18日 | ビマ | ジャカルタとスラバヤを結ぶインドネシア国鉄の夜行列車。1966の創設当時は青い車体であったため、Blue Nightのインドネシア語Biru Malamを略してBIMAと呼ばれるようになった。 |
1月19日 | セッテベロ | イタリア語で「美しき7」。1953年にイタリア国鉄に颯爽と登場した7両編成のETR300。ローマ-ミラノの花形街道に投入され、TEEにも名を連ねた。展望室は名鉄パノラマカーや小田急NSEに大きな影響を与えた。1984年引退。 |
1月20日 | 莒光 | 台湾全土に運行される急行で、特急の「自強号」を補完する。1970年創設。「莒光」は蒋介石の訓示である「毋忘在莒」「光復大陸」による。機関車牽引の客車というスタイルで運行される。 |
1月21日 | タリス | 1996年に運航を開始したパリを基点としてアムステルダム、ケルンを結ぶ新幹線。ベルギー・ブリュッセルに本社を置く国際運行会社が各国国鉄に乗り入れるスタイル。なお、Thalysは造語で仏語でも蘭語でもないそうです。 |
1月22日 | デザート・ウィンド | 1979年にAMTRAKによって創設された、シカゴとロサンゼルスを48時間半で結んだ列車。デンバーやラスベガスを経由し、ロッキー山脈やネバダ砂漠を越える経路だったが、惜しくも1997年に廃止となった。 |
1月23日 | 氷河急行 | MGBとRhBの2社に乗り入れるスイスの観光列車。ツェルマットとサンモリッツを結び、表定速度が30km/h程度であることから世界で一番遅い急行と呼ばれる。新フルカトンネル経由になり列車名の由来となった氷河は見られなくなった。 |
1月24日 | アルゴ・ブロモ・アングレク | インドネシア語で「ブロモ山の蘭」の意。インドネシアの特急には山を意味するArgoを冠したものが多い。ジャカルタとスラバヤを結ぶインドネシア国鉄の看板特急列車。昼行と夜行の1日2便、所要10時間。夜行も座席のみ。 |
1月25日 | 北急行 | 1896年にワゴン・リ社によって創設されたパリ発サンクト・ペテルスブルク行きの列車。二度の大戦と冷戦を経て、行き先がワルシャワ→コペンハーゲンと変更になり、2007年からはハンブルク行きの列車に短縮。 |
1月26日 | 南急行 | 北急行に接続する形で創設されたパリ発リスボン行きの列車。TGV大西洋線の開業により、列車はフランス/スペインの国境で分断される形となり、フランス国内はTGV化、スペイン・ポルトガル内が夜行タルゴで運行。 |
1月27日 | インディアン・パシフィック | シドニーとパース間3961kmを3泊4日で結ぶオーストラリア大陸横断列車。両端がインド洋岸と太平洋岸なのでこの名に。途中、ビクトリア砂漠で478kmの世界最長直線区間を通過する。週2便運行。 |
1月28日 | 青列車 | ドーバー海峡のカレーと地中海地方を結ぶフランス縦断列車としてワゴン・リ社が創設。1922年に青色の鋼製車が導入され、1949年からは青列車が正式名称に。つまり元祖ブルトレ。2007年に寝台車の連結が廃止され、列車名も消滅。 |
1月29日 | アメリカン・フリーダム・トレイン | 1975年から1976年にかけてアメリカ合衆国建国200周年を記念して運行。計3両のSLが、26両に及ぶ列車の牽引機として充当された。展示物は月の石等。ハワイとアラスカを除く全米で700万人以上が訪れた。 |
1月30日 | ヘルヴェティア | ハンブルクとチューリッヒを結んだ国際列車。Helvetiaとはスイスの古代名。1952年に西独国鉄の特急として誕生。1957年にTEE特急に格上げ、1965年迄ボンネット型のVT11.5気動車が投入された。2004年に列車名消滅。 |
1月31日 | カリフォルニア・ゼファー | シカゴとカリフォルニア州オークランドを結ぶ列車。ゼファーとはそよ風の意。オークランドの終着駅とサンフランシスコ市内は専用バスで連絡。ソルトレークシティーまでロサンゼルス行きのデザート・ウィンドを併結してた時期も。 |
2月1日 | フィーラ | 綴りはFyra。高速新線を経由するアムステルダム-ブリュッセル間の連絡特急として2009年に登場。カモノハシ形のV250型電車の投入が速くとも2011年の12月まで遅れ、在来の客車での暫定開業となった。 |
2月2日 | ザ・ガン | オーストラリアのダーウィンとアデレードを南北に結ぶ大陸縦断列車。綴りはGhan。かつてこのルートにアフガン産のラクダがアフガニスタン人調教師とともに従事していた名残で名づけられた。3000km弱を2泊3日で結ぶ。週2便運行。 |
2月3日 | エーデルヴァイス | アムステルダムとチューリッヒを結ぶ国際列車。ドイツを経由せず、オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・フランス・スイスの5カ国を通るのが特長だった。1957年のTEE化当時は、Ram型気動車が投入された。1999年廃止。 |
2月4日 | シルバー・ミーティア | ニューヨークとマイアミを南北に結ぶ。「銀の流星」の意。1939年創設、1971年にAMTRAKへ移管。2300kmを27時間半で走行。4時間前にNYCを出発する姉妹列車「シルバー・スター」に最後は50分差まで詰める。 |
2月5日 | イリス | イリスはギリシャ神話の虹の女神。一昨日ご紹介したエーデルヴァイスの姉妹列車として1974年に誕生。ただしこちらはブラッセル発着。エーデルヴアイスは1999年に廃止されたが、イリスはEuroCity列車として生き延びている。 |
2月6日 | シティ・オブ・ニューオリンズ | 古くからの南北交通のルートであるシカゴとメキシコ湾岸のニュー・オリンズを南北に結ぶ。ミシシッピ川沿いの1500kmを19時間かけて毎日運行する夜行列車。沿線には音楽・文学の町が点在。 |
2月7日 | イル・ド・フランス | パリとアムステルダムを結ぶエトワール・デュ・ノールの姉妹列車。TEE創設の1957年に運行開始。エトワール・デュ・ノールはアムステルダム基点の往復ダイヤだったが、イル・ド・フランスはフランス国鉄の車輌でパリ基点だった。 |
2月8日 | 滬烏特快 | 上海と烏魯木斉(ウルムチ)の4000kmを46時間かけて結ぶシルクロード特急。途中で洛陽や西安、蘭州などのシルクロード都市を経由しながら、世界最大の内陸都市ウルムチを目指す。 |
2月9日 | メディオラヌム | Mediolanumとはミラノのラテン語名。1957年にTEEとしてミラノ-ミュンヘン間に誕生。ブレンナー峠を経由する。当初は気動車特急だったが1972年に客車化。1987年にEC列車「レオナルド・ダ・ヴィンチ」に改称。 |
2月10日 | ドミニオン | カナダ太平洋鉄道が1933に創設した大陸横断列車。モントリオールとバンクーバーを結んでいた。1955年にステンレスカーの「カナディアン」号が登場すると主役の座を譲り、1967年のモントリオール万博輸送終了の後、廃止。 |
2月11日 | ルフトハンザ・エアポート・エクスプレス | 1982年フランクフルト-デュッセルドルフ間の短距離航空路線合理化のため、LH航空が運行開始。列車の運転はDBが、車内サービスはLHが担当。遊休中の電車ET403が使用され、全室一等のためTEE扱い。 |
2月12日 | ザ・パイオニア | 1977年にソルトレークシティー-シアトル間で運行開始。その後基点をデンバーに変更し、カリフォルニア・ゼファーやデザート・ウィンドと接続。1997年にデザート・ウィンドと共に廃止。西部開拓時代を髣髴とさせる名前だった。 |
2月13日 | バックス | Bacchusとはローマ神話の酒の神バッカスのこと。ミュンヘン-ドルトムント間のTEE特急として1979年に誕生。食堂車のほかにバー車も連結された、名前の通り酒が飲める豪華編成だった。1年で廃止の短命特急。 |
2月14日 | モントリオーラー | ニューヨークとモントリオールを結ぶAMTRAKの国際列車。利用減により廃止を余儀なくされたが、バーモント州政府の助成により、1995年にアメリカ国内の区間が北東回廊特急「バーモンター」として衣替えした。 |
2月15日 | アキテーヌ | パリと大西洋岸Aquitaine地方の州都ボルドーをノンストップで結ぶTEE特急。列車番号は栄光のTEE1/2。グランコンフォール(快適)型客車をヘッドマーク付きのCC6500型電気機関車が牽引するスタイル。1984年廃止。 |
2月16日 | レタンダール | フランス語で旗の意。アキテーヌの姉妹列車として1971年に誕生。アキテーヌはボルドー朝発だが、レタンダールはパリ朝発で午後に折り返すダイヤだった。ビジネス客が多く、土日は運休した。上りは表定速度150km/h超。 |
2月17日 | ザ・クレセント | ニューヨークとニューオリンズを結ぶ列車。サンセット・リミテッドに接続するロサンゼルス直行の寝台車が連結されていた時期もある。1971年のAMTRAK発足後もサザン鉄道によって運行されていたが現在はAMTRAKに移管。 |
2月18日 | エラスムス | オランダのハーグとミュンヘンを結ぶ列車。エラスムスとはオランダ生まれの人文学者・宗教改革の父。末期はアムステルダム発ライン川右岸経由フランクフルト行きの列車になった。1980年廃止。 |
2月19日 | パナマ・リミテッド | シカゴとニューオリンズを結ぶ全寝台車の豪華夜行列車。イリノイ・セントラル鉄道が1911年運行開始。開通間近のパナマ運河に期待を込めて命名された。1942年には流線型車輌を投入。1971年のAMTRAK発足により廃止。 |
2月20日 | リグーレ | ミラノ発アビニョン行きの特急。イタリア国鉄の車輌が使用された。ニースやモナコなど地中海沿いの観光地を経由する。アビニョンで「カタラン・タルゴ」に乗り継げば、その日のうちにバルセロナに行けたとか。1982年廃止。 |
2月21日 | マイトリー急行 | バングラデッシュの首都ダッカとインドのコルカタを結ぶ国際列車。2008年に43年ぶりに復活した国際列車である。マイトリーとはベンガル語で友好の意。双方の列車が週に1便ずつ、片道9時間かけて乗り入れてくる。 |
2月22日 | ゴッタルド | 1961年誕生。アルプスのゴッタルド峠に由来する名前。スイス国鉄の新型4電源対応国際特急用のRAeII電車がチューリッヒ/ミラノを結び、最盛期はバーゼル/ジェノヴァまで延長された。1997年のチザルピーノ運行開始で廃止。 |
2月23日 | ティチーノ | ゴッタルドの姉妹列車として1961年にミラノ-チューリッヒ間に誕生。ティチーノはミラノ起こしで往復するダイヤ。電車の運用が変更され、1974年にエーデルヴァイス・イリスが電車化されることに伴いティチーノは廃止されてしまう。 |
2月24日 | ザ・カナディアン | バンクーバーとトロントを結ぶカナダの大陸横断列車。4466kmを4泊5日かけて運行。1955年にカナダ太平洋鉄道によって誕生、1990年に北寄りのカナダ・ナショナル鉄道のルートに変更されて今日に至る。現在はVIAが運行。 |
2月25日 | スーパーコンチネンタル | 1955年誕生のバンクーバーとトロントを結ぶカナダ・ナショナル鉄道の大陸横断列車。カナダ太平洋鉄道のザ・カナディアンが豪華列車だったのに対し、こちらは庶民派だった。1990年に廃止され、ザ・カナディアンにルートを譲る。 |
2月26日 | ブラバント | 1962年誕生のパリ-ブリュッセル特急の一つ。途中ノンストップで表定速度132.8km/hを誇った。ブラバントとはベルギー・オランダ国境地域の地名。1995年にTGV北線が開業し、廃止となった。 |
2月27日 | ブルー・トレイン | 南アフリカの首都・プレトリアと港町・ケープタウンを結ぶ列車。1600kmを27時間かけて結ぶ。概ね週1便の運行。しばしば世界一の豪華列車と形容される。1937年の運行開始という歴史ある列車。 |
2月28日 | ブラウアー・エンツィアン | ドイツ語で青リンドウ。ハンブルクとミュンヘンを南北に結ぶ列車。国内列車ながら1965年にTEEの仲間入り。1970年にはオーストリアへ直通して国際列車に。1979年に北の基点をドルトムントに変更、2002年廃止。 |
3月1日 | ロボスレール | 1989年創業。創始者のRohan Vosに因む名前。ケープタウン-プレトリア、プレトリア-ビクトリアの滝(ジンバブエ)、ダーバンの区間で豪華列車を定期に、夏季にはケープタウン-ダルエスサラーム間で臨時列車を運行する。 |
3月2日 | アンブロシアーノ | イタリアの聖人アンブロシウスにちなんで名付けられたローマ-ミラノ間の特急。1974年登場。最高速度は220km/hに達するが、牽引するE444型電気機関車がTartaruga(亀)の愛称なのは面白い。1987年廃止。 |
3月3日 | リンポポ | 南アフリカのヨハネスブルクとジンバブエの首都・ハラレをボツワナ経由で結んでいた列車。南アフリカとボツワナ国境のリンポポ川に因むネーミング。食堂車を連結した国際列車だったが現在は運行されていない。 |
3月4日 | ペロリターノ | イタリア本土とシチリア島を結ぶ特急電車。メッシーナ海峡は連絡船で航送される。ペロリターノとはシチリア島にある山脈の名前。 |
3月5日 | 3・4列車 | 北京とモスクワをモンゴル経由で週一便運行される国際列車。残念ながら列車名は与えられていない。モスクワ行きは5泊6日、北京行きは6泊7日の行程。中国国鉄の客車だが、モンゴルとの国境で広軌の台車に交換される。 |
3月6日 | ヴォストーク | ロシア語で「東方」の意。モスクワから満州里を経由して北京・平壌へ週一便運行。かつては外交官も利用した欧亜連絡のメインルートだった。北京からモスクワ間だとモンゴル経由より遠回りになるため1日余分に掛かる。 |
3月7日 | アドリアティコ | ミラノからイタリア半島を南下し、長靴の太腿からかかとへ、アドリア海に沿ってバーリまで走る特急。864kmを9時間20分かけて走破した。1973年運転開始、1987年廃止。 |
3月8日 | アンデアン・エクスプローラー | アンデスの冒険者の意。ペルーの古都クスコからチチカカ湖畔のプーノまで385kmを10時間かけて結ぶ。標高4000mを超える区間をプルマンの豪華列車で食事しながら旅をする事が出来ます。 |
3月9日 | ドナウ・クリール | シティー・ナイト・ライン社が運行するドルトムント中央駅発ウィーン西駅行きの夜行列車。1995年運行開始。クリールとは英語でCourier、急使のことです。 |
3月10日 | ハイラム・ビンガム | ペルーのクスコからマチュピチュ遺跡へ至る914mm軌道に運行される観光列車。標高差1000mを降りてウルバンバ川沿いに行くと、世界遺産・マチュピチュ遺跡の入り口へ。マチュピチュ遺跡発見者名に因む豪華列車。 |
3月11日 | フランシスコ・デ・ゴヤ | パリ・オーステルリッツとマドリード・チャマルティンを結ぶ国際夜行列車。寝台のタルゴ型客車を使用しているので乗り換え不要で軌間が異なる区間を直通する。18-19世紀に活躍したスペインの宮廷画家の名前から。 |
3月12日 | バイカル | モスクワとバイカル湖畔のイルクーツクまでを下りは4泊5日、上りを3泊4日で結ぶシベリア鉄道の特急列車。隔日運行。 |
3月13日 | レマノ | イタリアのミラノから、シンプロントンネルを越え、レマン湖沿いにローザンヌを経由してスイスのジュネーブへ至るTEE列車。イタリア国鉄の車両を使用する列車で、373kmを4時間で結んでいた。1982年廃止。 |
3月14日 | エニセイ | モスクワとクラスノヤルスクを3泊4日で結ぶシベリア鉄道の特急。毎日運行。列車名はエニセイ川の河畔の大都市・クラスノヤルスクを起終点としていることに因む。 |
3月15日 | ジョアン・ミロ | パリ・オーステルリッツとバルセロナ・フランサを結ぶ国際夜行列車。寝台のタルゴ型客車を利用しているので乗り換え不要で軌間が異なる区間を直通する。20世紀に活躍したバルセロナ出身の画家の名前から。 |
3月16日 | アセラ | 2000年に登場したアメリカAMTRAKがボストン/ニューヨーク/ワシントンDCの北東回廊で運行する特急列車。アセラはAccelerationとExcellenceの造語とか。ファーストとビジネスクラスのみのプレミアムトレイン。 |
3月17日 | ゲーテ | 1970年にパリとフランクフルトをTEE列車。後にドルトムント発フランクフルト行きのライン川沿い国内特急に改変された。103型電気機関車が牽引するスタイルで、DSGが営業する食堂車を連結していた。 |
3月18日 | テキサス・イーグル | AMTRAKがシカゴ-ロサンゼルス間4320kmを69時間弱で運行する列車。1988年にイーグルから改称。その名の通り、テキサス州を経由する。シカゴから途中のサンアントニオまでは毎日運行、ロサンゼルスまでは週3便。 |
3月19日 | アントニオ・マチャード | バルセロナ・サンツ駅とスペイン南部の都市カディスを結ぶ夜行列車。寝台のタルゴ型客車を利用している。スペインの詩人の名前から命名された。 |
3月20日 | シティ・オブ・ロサンゼルス | ユニオン・パシフィック鉄道が1936年に創設したシカゴ/ロサンゼルスを結ぶ看板列車。当時この区間には数社が運行していたが、新鋭の流線型車両で対抗,1955年にドームカーを連結。1971年AMTRAK発足で廃止。 |
3月21日 | コペルニクス | アムステルダム中央駅とプラハ中央駅を14時間で結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。早朝にベルリン・ドレスデンを経由する。列車名は地動説を唱えた天文学者の名前から。 |
3月22日 | ハバナ・スペシャル | 1912年に創設されたフロリダ州のジャクソンビルから米国本土最南端のキーウェストを目指す列車。一部ニューヨークから直通車があり終点でキューバのハバナ行きの船が接続していた。1935年に台風で海上橋が損壊し廃止。 |
3月23日 | ポルックス | アムステルダム中央駅とミュンヘン中央駅を11時間足らずで結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。ケルン・フランクフルトを経由する。列車名はふたご座にある恒星の名前から。 |
3月24日 | 20世紀特急 | ニューヨーク・セントラル鉄道が1902年に創設したニューヨークとシカゴを結ぶ寝台特急。競合他社より距離が長かった分、豪華さとスピードをセールスポイントとして対抗して多客期には増便を続行運転した。1967年に廃止。 |
3月25日 | ボレアリス | アムステルダムとコペンハーゲンを15時間で結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。オーデンセを経由する島伝いのルート。ハンブルク/コペンハーゲン間で食堂車を連結。Borealisとは、ラテン語で「北」を意味する形容詞。 |
3月26日 | アルゴ・パラヒャンガン | ジャカルタ・ガンビール駅とジャワ島西部の街バンドンを結ぶインドネシアの急行列車。Parahyanganとはバンドンを含む西ジャワ州にある地域の名前。エグゼクティブ車を連結し、6往復が3時間半で運行している。 |
3月27日 | ペガサス | アムステルダム中央駅とチューリッヒ中央駅を12時間で結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。カールスルーエとチューリッヒの間で食堂車が連結される。予約すれば自転車を積み込む事が出来る。 |
3月28日 | 高速動車 | 中国語の高速(gaosu)の頭文字から、列車番号にGが冠される中国国鉄の超特急列車。上海虹橋-杭州などの高速鉄道に、最新鋭のCRH380が投入されている。 |
3月29日 | ペルセウス | パリ東駅とベルリン中央駅を13時間で結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。列車名はギリシャ神話の英雄の星座名から。 |
3月30日 | 城際高速 | 城際とは都市間、つまり中国のインターシティーのことで、北京南-天津に2008年に開業した京津城際鉄路で運行される特急の名称。列車番号にCが冠される。独ジーメンスの技術をベースにしたCRH3が投入されている。 |
3月31日 | カシオペア | 欧州にもこの名前の列車が存在し、シティ・ナイト・ラインの天体・星座名列車シリーズの一つ、パリ東駅とミュンヘン中央駅を結ぶ夜行列車がカシオペアを名乗っている。所要11時間。 |
4月1日 | 動車組 | 和諧号の愛称で運行されている中国国鉄の超特急列車。列車番号には動車組の頭文字Dが冠される。2007年に登場し、CRHと呼ばれるボンバルディアベースのCRH1、川重ベースのCRH2などの高速電車が投入されている。 |
4月2日 | オーロラ | コペンハーゲンとバーゼルSBB駅を結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。途中まではアムステルダム始発のボレアリスと併結、食堂車がハンブルクまで連結される。 |
4月3日 | 直達特別快速 | 2都市を基本的にノンストップ(直達)で結ぶ中国国鉄の特急列車。直達(zhida)の頭文字から、Zを列車番号に冠する。 |
4月4日 | シリウス | チューリッヒ中央駅とベルリン中央駅を結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。食堂車が連結される。シリウスはギリシャ語で光り輝くという意味で、おおいぬ座にある太陽を除いて地球から見える最も明るい恒星。 |
4月5日 | 特別快速 | 中国国鉄で運行される特急列車。列車番号にTを冠する。エアコンつきの列車は空調特快と呼ばれる。 |
4月6日 | コメット | チューリッヒ中央駅からドイツを縦断し、ハンブルク中央駅と結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。食堂車の連結あり。Kometとはドイツ語で彗星の意。英語ではcometですね。 |
4月7日 | 快速旅客列車 | 中国国鉄で運行される列車。快速(kuaisu)の頭文字から、列車番号にKが冠される。日本の急行列車に相当するが、北京発モスクワ行きなど代表的な中国の国際列車もこのK列車の仲間。 |
4月8日 | カノープス | チューリッヒ中央駅と旧東独のドレスデン中央駅を結ぶシティ・ナイト・ラインの夜行列車。途中のフランクフルトまでは食堂車が連結される。Canopusとは竜骨座のα星のことで、和名は「布良星(めらぼし)」らしい。 |
4月9日 | デナリ・スター | 港町アンカレッジと内陸のフェアバンクスを結ぶアラスカ鉄道が運行する夏季限定の季節列車。572kmを11時間半で走行。昼行列車なので、途中のデナリ国立公園の景色を食堂車から眺める事が出来る。 |
4月10日 | ジ・アバドニアン | ロンドン・キングスクロス駅とスコットランド東岸の都市アバディーンを東海岸本線経由で結んでいた英国国鉄の特急列車。1977年にHSTが投入され、夜行列車から昼行特急に改変された。 |
4月11日 | コースタル・クラシック | アラスカ鉄道が運行する夏季限定の列車。アンカレッジと太平洋岸の終着駅スワードを日帰りで結ぶ。車窓から氷河を眺める事が出来るらしい。スワードは帯広と姉妹都市。 |
4月12日 | ザ・カレドニアン | スコットランドのグラスゴー中央駅とロンドン・ユーストン駅を結んでいた英国国鉄の特急列車。西海岸本線を経由し、ロンドン-カーライル間をノンストップで踏破した。カレドニアンとはスコットランド高原地方の名称。 |
4月13日 | グレーシャー・ディスカバリー | アラスカ鉄道が運行する夏季限定の観光列車。アンカレッジからホイッティア へ、更に途中のポーテージに戻った後に分岐してグランドビューを目指すT字型運行の列車。 |
4月14日 | ザ・ブリストリアン | ロンドン・パディントン駅とイングランド西部の港湾都市のブリストル・テンプル=ミーズ駅を結ぶ特急列車。1935年の創設以来、名称が引き継がれており、現在はHigh Speed Trainで運行されている。 |
4月15日 | ハリケーン・ターン | アラスカ鉄道が運行する列車。タルキートナとハリケーン地区の沿線住民のために運行されるが、フラッグ・ストップが行われ、白い旗を振ることで沿線の任意の場所から乗車する事が出来る。冬季も月1便運行。 |
4月16日 | サルバドール・ダリ | 20世紀を代表するスペインの画家の名前を称するこの列車は、バルセロナ・フランサ駅からミラノ中央駅をフランス経由で結ぶ、タルゴ型客車を使用するトレンオテルの国際夜行列車。 |
4月17日 | K27/8次 | 列車愛称が無いが、北京から平壌まで1371kmを26時間で結ぶ国際列車。国境の丹東に朝到着し、国境の鴨緑江を渡った後、新義州で北朝鮮に入国する。その日の夕方に平壌に到着するダイヤ。 |
4月18日 | パブロ・カザルス | バルセロナ・フランサ駅とチューリッヒ中央駅をフランス経由で結ぶトレンオテルの国際夜行列車。タルゴ型客車が使用される。Pau Casalsはスペイン・カタルーニャ地方出身のチェロ奏者。 |
4月19日 | シルクロード | 中国の烏魯木斉とカザフスタンのアルマトイを結ぶ国際列車。週2便1374kmを29時間で結ぶ。アルマトイは1998年までカザフスタンの首都だった。中国とカザフは軌間が違うため、カザフ側の国境で台車を交換する。 |
4月20日 | ルシタニア | マドリード・アトーチャ駅とリスボン・サンタアポロニア駅を結ぶトレンオテルの国際夜行列車。Lusitaniaとは古代ローマ時代のポルトガル一帯の地名。 |
4月21日 | K7023/4次 | 哈爾濱東駅から綏芬河を経由し、ウラジオストクとハバロフスクへ至る国際列車。週2便運行。ロシアに入境し、台車を交換したあと、ウスリースクで編成が分割されて夫々の目的地へ向かいます。 |
4月22日 | フィニステレ | バルセロナ・サンツ駅と大西洋岸のガリシア州ビーゴとア・コールニャを結ぶトレンオテルの夜行列車。Finisterreはスペイン最西端の岬の名前。ラテン語で陸地の終わりという意味だとか。 |
4月23日 | K9797/8次 | 中国の烏魯木斉とカザフスタンの首都アスタナを結ぶ国際列車。週1便、1898kmを41時間で結ぶ。中国とカザフは軌間が違うため、国境で台車を交換する。また、国境で2時間の時差がある。 |
4月24日 | ミゲル・デ・ウナムーノ | バルセロナ・サンツ駅とバスク地方のビルバオを結ぶトレンオテルの夜行列車。イルン行きとサラマンカ行きを途中で分割する。Miguel de Unamunoは1864年ビルバオ生まれのスペインの哲学者・詩人。 |
4月25日 | コロマンデル急行 | インド東岸、ベンガル湾に沿ってコルカタ・ハウラー・ジャンクション駅とチェンナイ・セントラル駅の1662kmを26時間半で結ぶインド国鉄の主力夜行列車。堂々の28両編成で毎日運行。コロマンデルはインド南東部の海岸。 |
4月26日 | コバドンガ | バルセロナ・サンツ駅とヒホン(Gijon)を結ぶトレンオテルの夜行列車。ヒホンは大西洋のビスケー湾を望むアストゥリアス州最大の街。Covadongaはかつてのアラブ軍とキリスト教軍の戦跡である。 |
4月27日 | フロンティア・メイル | インド北西部、パンジャブ州のアムリトサルからデリーを経由しムンバイに至るインド国鉄の寝台特急列車。英国領時代はパキスタンやアフガニスタン方面に連絡する重要な列車だった。1996年にゴールデン・テンプル・メイルに改称。 |
4月28日 | ヒブラルファロ | バルセロナ・サンツ駅から地中海沿いに南下し、スペイン南部の景勝地マラガ・マリア=サンブラノ駅に至るトレンオテルの夜行列車。Gibralfaroはマラガにある城の名前で、古代フェニキア語で光の岩という意。 |
4月29日 | ゴールデン・テンプル・メイル | インド北西部、パンジャブ州のアムリトサルから2泊3日でムンバイに至るインド国鉄の寝台特急列車。1996年にフロンティア・メイルから改称。ゴールデン・テンプルは、アムリトサルにあるシーク教の総本山。 |
4月30日 | コーニッシュ・リビエラ急行 | 1904年にグレート・ウエスタン鉄道によって創設された、ロンドン・パディントン駅とイングランド最西端のペンザンスを結ぶ列車。1981年からはHSTによって運行され、現在の所要時間は5時間少々。 |
5月1日 | ラージダーニー急行 | 首都デリーと各州の主要都市を夜行で結ぶ寝台列車。1969年から運行を開始。ラージダーニーとはヒンディー語で「首都」の意。全車空調完備で食事も提供される。Wikiによると現在は各地へ21列車が運行されている。 |
5月2日 | ハイランド・チーフテイン | ロンドン・キングスクロス駅とスコットランド・ハイランド地方のの都市インバネスを東海岸本線経由で結ぶ英国の特急列車。エジンバラ以北が非電化のため、気動車であるHSTが8時間の道のりでロンドンまで乗り入れている。 |
5月3日 | タミル・ナドゥ急行 | ニューデリー駅とタミル・ナドゥ州の州都チェンナイ(旧マドラス)中央駅を33時間・2夜行で結ぶインド国鉄の夜行列車。1976年に当時の首相・インディラ=ガンジーによってテープカットが行われた由緒ある列車。 |
5月4日 | ハル・エグゼクティブ | ロンドン・キングスクロス駅とイングランド東海岸のキングストン・アポン・ハルのハル・パラゴン駅を東海岸本線経由で結ぶ英国の特急列車。2001年にファースト・ハル・トレインが同ルートに参入し、競合している。 |
5月5日 | グランド・トランク急行 | ニューデリー駅とチェンナイ(旧マドラス)中央駅を35時間半・2夜行で結ぶインド国鉄の夜行列車。1929年創設の伝統列車である。全線複線電化の2186kmを24輌編成で行くまさに大幹線の急行。 |
5月6日 | マンチェスター・プルマン | ロンドン・ユーストン駅とマンチェスター・ピカデリー駅を結んでいた特急。座席で食事が出来るプルマンサービスを提供する列車として英国で最後まで存続したが、1997年に西海岸本線がバージンに継承されると廃止された。 |
5月7日 | T5/6次 | 北京西駅とハノイの約3000kmを40時間で結ぶ国際列車。ベトナム国内は狭軌のため、実際はベトナム国境のドンダンで車両を乗り換える。中越紛争で長らくこのルートが途絶えていたが、1996年に再開した。 |
5月8日 | マスター・カトラー | シェフィールド・ビクトリア駅とロンドン・セント=パンクラス駅を結ぶ英国の特急列車。1947年創設後、運行区間には曲折があったが2008年に伝統のルートへ戻っている。列車名はシェフィールド刃物組合の組合長の名称から。 |
5月9日 | MR1/2次 | 広西チワン族自治区の南寧と、ベトナム・ハノイのザーラム駅の約400kmを13時間で結ぶ国際列車。ベトナムは狭軌だがザーラム駅までは標準軌のレールが引かれているため、車両が直通する。2009年運行開始。 |
5月10日 | サウス・ヨークシャーマン | ブラッドフォードとロンドン・マリルボーンを結ぶ英国の特急列車だったが、2008年にマスター・カトラーの姉妹列車として途中のシェフィールド・ビクトリア駅からロンドン・セント=パンクラス駅へ2時間少々で結んでいる。 |
5月11日 | プリメーラ急行 | メキシコ・フェロメックス社が運行するチワワ太平洋鉄道の急行列車。全車1等の観光客向けの列車で、650kmを15時間弱で運行している。渓谷地帯のため開通が1961年に遅れたが、車窓の景観が評判である。 |
5月12日 | シェフィールド・コンチネンタル | イースト・ミッドランド社が運行する英国の特急列車。シェフィールド・ビクトリア駅からロンドン・セント=パンクラス駅へ、上りが1本のみという設定。5連のボンバルディア製222系気動車特急が投入されている。 |
5月13日 | ナコーンピン急行 | バンコク・ファランポーン駅とチェンマイの750kmを13時間半で結ぶタイ国鉄が誇る寝台急行。栄光の列車番号1/2が与えられている。ナコーンピンとはチェンマイ市の雅号。 |
5月14日 | ロビン・フット | ノッティンガムとロンドン・セント=パンクラス駅をミッドランド本線経由で結ぶ英国の特急列車。1958年創設・平日のみ運行。ロビン・フッドは、中世イングランドの伝説上の義賊で弓の名手。 |
5月15日 | イースタン&オリエンタル急行 | オリエント急行のアジア版として1993年に登場。シンガポール・タンジュン=パガール駅とバンコク・ファランポーン駅の2030kmをマレーシアを経由して結ぶ豪華列車。2007年からはラオス方面への運行も。 |
5月16日 | ブリティッシュ・プルマン | オリエント急行の英国版として主にロンドンを基点に英国各地へ運行されている豪華クルーズ列車。各座席で食事やアフタヌーンティーが満喫できるプルマンサービスが提供されるのが売り。 |
5月17日 | タクシン急行 | バンコク・ファランポーン駅からマレー半島を南下し、マレーシア国境の街スンガイ・コロクまで20時間で結ぶタイ国鉄の夜行列車。タクシンとはタイ語で「南」という意味だとか。反政府活動のエリアを通過します。 |
5月18日 | ノーザン・ベル | ブリティッシュ・プルマンの姉妹列車として2000年に登場した英国の豪華列車。イングランド北部・スコットランド方面で運行されるクルーズ列車。ベルはBelleと綴り「麗しい」というような意味です。 |
5月19日 | インターナショナル急行 | バンコク・ファランポーン駅からマレー半島を南下し、国境を越えてマレーシアのバターワースに至るタイ国鉄の国際列車。南本線を南下し、途中のハジャイから、マレー半島を横断する。バターワースはペナン島の玄関口。 |
5月20日 | ロイヤル・スコッツマン | 英国エジンバラを起点としてスコットランドを中心に運行するクルーズ列車。寝台車5両、食堂車2両、それに展望車と乗務員車という陣容。オリエント急行グループが運行します。 |
5月21日 | ロッキー・マウンテニア | バンクーバーとジャスパー、カルガリー間で運行するカナダのクルーズ列車。日中の車窓展望を主眼にする列車なので夜間は停車し、乗客は沿線のホテルで1泊する運行スタイル。 |
5月22日 | ドナウ急行 | ハンガリーのブダペストを基点に、トルコのイスタンブールやポーランドなど中・東欧エリアに運行する豪華クルーズ列車。2008年運行開始。 http://www.danube-express.com |
5月23日 | ナパバレー・ワイントレイン | 米国カリフォルニア州のワインの産地、ナパバレーで運行される観光列車。カリフォルニアワインを飲みながらランチやディナーを堪能して景色も楽しむという贅沢な3時間。 http://winetrain.com/jp |
5月24日 | シベリウス | フィンランドの首都・ヘルシンキとロシアのサンクト・ペテルスブルクを、最高速度160km/h・5時間少々で結んでいたが、2010年に高速列車・アレグロに置き換えられた。シベリウスはフィンランドの作曲家。 |
5月25日 | トロチータ | アルゼンチンのオールド・パタゴニア急行の愛称。1992年に一旦廃止が決まるも、内外の強い要望で復活。750mmゲージのボールドウィン機関車が週1便、パタゴニア地方のアンデス山脈の麓で運行されております。 |
5月26日 | アレグロ | フィンランドの首都・ヘルシンキとロシアのサンクト・ペテルスブルクを最高速度220km/hで運行する交直流の特急電車。2010年12月登場で1日2本運行。アレグロはイタリア語で、あるいは音楽用語で「速く」という意味。 |
5月27日 | フィン・デル・ムンド | スペイン語で「世界の果て」。アルゼンチンのフエゴ島にある世界最南端の鉄道。もとは囚人の鉄道でしたが、現在では国立公園の景色を楽しむ観光鉄道に。乗車券のほかに国立公園の入場料を徴収されます。 |
5月28日 | トルストイ | モスクワとヘルシンキをサンクト・ペテルスブルク経由して結ぶ国際夜行列車。厳密にはロシアとフィンランドの軌間は4mmほど違うが、車両は直通する。 |
5月29日 | グラン・カピタン | ブエノスアイレスのフェデリコ=ラクローセ駅から内陸国パラグアイとの国境の町ポサーダスまでを26時間で結ぶアルゼンチンの夜行列車。車運車を連結。1993年にいったん廃止になったものが,2003年に復活。 |
5月30日 | X2000 | スウェーデン国鉄が運行する特急電車。1990年登場。プッシュプル方式のX2型振り子電車でスウェーデン各地を結び,一時はLINXのブランドでコペンハーゲンやオスロなど近隣諸国にも足を延ばしていた。 |
5月31日 | エコロジコ・デ・ラ・サルバ | サルバとはジャングルのこと。世界三大瀑布の一つであるイグアスの滝へアルゼンチン側からアプローチするトロッコ観光列車。終着駅「悪魔の喉笛」から瀑布の最奥部へ歩いて行ける。 |
6月1日 | アーランダエクスプレス | ストックホルム中央駅とストックホルム・アーランダ国際空港を結ぶ空港特急。アルストム社製X3型電車が投入され,最高時速205km/hで39kmを20分で結ぶ。1999年運行開始。 |
6月2日 | エル・コンドル | ブエノスアイレス・レティロ駅からアルゼンチンを横断してアンデス山脈のふもと,メンドーサまで1049kmを14時間で週1便運行していたアルゼンチンの夜行列車。1993年の合理化によって廃止を余儀なくされました。 |
6月3日 | LINX | ノルウェー国鉄とスウェーデン国鉄の合弁で運行されていた国際列車。スウェーデン国鉄のX2型交直流電車が投入され、両国に加えデンマークの3カ国のネットワークで2001年に運航を開始したが、旅客低迷により2004年廃止。 |
6月4日 | エル・リベルタドール | ブエノスアイレス・レティロ駅からメンドーサまで週2便運行していたアルゼンチンの夜行列車。食堂車のほかにラウンジやシネマ車も連結される豪華版の看板列車だったが,1993年の合理化で廃止。リベルタドールとは解放者のこと。 |
6月5日 | シグナチュール | ノルウェー国鉄が1999年に73系電車を投入する際に導入した愛称。ベルゲン線をはじめとする幹線の看板列車だったが、いつの間にか愛称は使われなれなくなり、2007年には73系電車も当初の青から赤に塗色変更されてしまった。 |
6月6日 | ゴロンドリーナ | ブエノスアイレス・コンストゥティシオン駅と大西洋岸の港町、マール・デル・プラタを結んでいたアルゼンチンの列車。Golondrinaとはスペイン語で燕のこと。 |
6月7日 | フライトゥーゲット | ガーデモエン空港とオスロ中央駅を結ぶノルウェーの空港特急。空港が開港した1998年に国鉄とは別会社で運行開始。オスロ中央駅まで48kmを10分おきに19分で結び、半数は更に40分かけてDrammenまで運転。 |
6月8日 | エル・アトランティコ | ブエノスアイレス・コンストゥティシオン駅と大西洋岸の港町、マール・デル・プラタを途中駅ノンストップで結んでいたアルゼンチンの列車。下りは夜行、上りは夜中にブエノスアイレスに戻ってくるダイヤでした。 |
6月9日 | フロム鉄道 | ノルウェー国鉄ベルゲン線のミュルダールから分離してフィヨルド沿岸のフロムへ至る観光鉄道。標高差は865m、最大勾配は55‰の山岳路線でもある。途中、ショース滝の目の前で停車して見学できるようになっている。 |
6月10日 | アル・マグレブ・アル・アラビ | モロッコ最大の都市カサブランカのカサ・ヴォワイヤジュール駅とアルジェリア国境近くのウジダを10時間掛けて東西に結ぶモロッコ国鉄の寝台夜行列車。 |
6月11日 | ジェルメク・ヴァシウート | ハンガリーの首都・ブダペストの郊外にある子供鉄道。旧共産圏各地に子供の教育設備として子供鉄道が作られたが、この鉄道は現役で、現在でも子供が運行に携わっています。http://www.gyermekvasut.hu/english/chrw_home.php |
6月12日 | アル・ハウズ | モロッコの古都フェズからカサブランカ・ラバトを経由し、モロッコ第三の都市マラケシュへ至るモロッコ国鉄の列車。この区間は電化されており、モロッコの主要街道になっている。 |
6月13日 | ガガーリン公園鉄道 | ロシア・サハリンのユジノサハリンスクにある子供鉄道。750mm軌間の円周軌道は1周13分。少年少女の教育設備として作られたもので、なんと2011年に新車が投入された。 |
6月14日 | CT/TC列車 | カサブランカとジブラルタル海峡に面する港町・タンジェ(タンジール)のタンジェ港駅を結ぶモロッコ国鉄の列車。途中のシディ・カセムでは、フェズ方面と分岐・合流する線とのデルタ線を渡ります。 |
6月15日 | ハンガリア | ベルリン中央駅とハンガリーのブダペスト・ケレティ駅を旧東独のドレスデン、チェコのプラハ、スロバキアのブラティスラバ、を経由して結ぶ4カ国の国際列車。928kmを12時間かけて結ぶ昼行列車です。 |
6月16日 | アベラ・エジプト | アレクサンドリアからカイロを経由し、ナイル川に沿ってアスワンに至るエジプトの寝台列車。アレクサンドリア発着が1日1便、カイロ発着が1日2便の計3便の大所帯の列車。13輌の寝台車にクラブ・カーという編成。 |
6月17日 | ウィーナー・ワルツァー | ハンガリーのブダペストとスイスのチューリッヒをオーストリアのウィーン、ザルツブルクを経由して結ぶ国際夜行列車。オーストリア国鉄がCNLから撤退したので、この列車は昔ながらのEuroNightとして運行されています。 |
6月18日 | ダニュービス | ウィーナー・ワルツァーの姉妹列車としてハンガリーのブダペスト・ケレティ駅とオーストリアのウィーン西駅を結ぶ国際列車。EuroNightとして運行されているが運行区間が短いので夜行になっていない。 |
6月19日 | TAZARA | タンザニアの港町ダル・エス・サラームとザンビア国鉄との合流点ニュー・カピリ・ムポシの1870kmを結ぶ鉄道。タンザニア=ザンビア鉄道公社の略だが、日本ではタンザン鉄道の名前が有名。両駅とも急行が火曜発・各停が金曜発。 |
6月20日 | カールマーン・イムレ | ハンガリーのブダペスト・ケレティ駅とドイツのミュンヘン中央駅をウィーン、ザルツブルク経由で結ぶEuroNightの国際夜行列車。カールマーン・イムレは1882年生まれのハンガリー出身のユダヤ人作曲家。 |
6月21日 | ジャンボ・ケニア・デラックス | ケニアの首都・ナイロビと港町モンバサの530kmを15時間かけて結ぶケニア国鉄の夜行列車。現在は週2便運行。モンバサ到着直前にループ線を下ります。ジャンボとはスワヒリ語でこんにちわの意。 |
6月22日 | メトロポール | ブダペスト・ケレティ駅からベルリン中央駅までブラティスラバ、プラハ、ドレスデンを経由して13時間で結ぶEuroNightの国際夜行列車。寝台・クシェットのほかに2等座席車も連結。 |
6月23日 | ポート・フローレンス急行 | ケニアの首都・ナイロビとビクトリア湖畔のキスムの400kmを14時間半かけて結ぶケニア国鉄の夜行列車。週1-3便運行。フローレンス港はビクトリア湖畔に開かれたキスムの港で、飛行艇時代はイギリスと南アを結ぶ要衝。 |
6月24日 | アルテシア・スタンダール | パリ・ベルシー駅とベネチア・サンタ=ルチア駅を13時間かけて結ぶフランス国鉄とトレニタリアの合弁アルテシアの夜行列車。デジョン、ミラノ、ベローナを経由する。スタンダールとは1783年生まれのフランスの小説家。 |
6月25日 | 砂漠急行 | ナミビアの首都ウィントフークから、大西洋岸のスワコプムントまで往復するナミビアの夜行サファリトレイン。途中、「安全な側線」で夜を明かし、ライオンの餌付けタイムがあるとのこと。週1便運行。 |
6月26日 | アルテシア・パラティーノ | パリ・ベルシー駅とローマ・テルミニ駅を15時間かけて結ぶフランス国鉄とトレニタリアの合弁アルテシアの夜行列車。デジョン、ボローニャ、フィレンツェを経由する。パラティーノとはローマにある丘の名前。 |
6月27日 | フランセス列車 | キューバの首都・ハバナ中央駅から港湾都市サンチャゴ・デ・クーバまで12時間あまりで結ぶ夜行列車。3日毎の運転。なんと、ミストラル型のステンレス客車がフランスから渡ってきて第2の人生を歩んでいるとか。 |
6月28日 | スメタナ | チェコ・プラハ中央駅とオーストリアのウィーン・ノイシュタット駅を5時間あまりで結ぶEuroCity急行列車。昼行列車ながら、食堂車を連結しております。列車名はチェコの著名作曲家から。 |
6月29日 | ハーシー電鉄 | キューバの首都・ハバナ・カサブランカ駅からマタンサスまで約120kmを結ぶインターバーン電車。アメリカのチョコレート会社「ハーシーズ」が砂糖きび農園を運営するために1920年代に開通させたものが革命後も残る。 |
6月30日 | ラインゴルト | アムステルダムとジュネーブを結んでいたTEE特急の花形。フック・ファン・ホラントでイギリスからのフェリーと接続する編成もあった。第一次大戦後に誕生した豪華特急がルーツで、一時はドームカーを連結していた。1987年廃止。 |
7月1日 | ラインプファイル | ドイツ語でラインの矢の意。ラインゴルトの姉妹列車として、分割併合しながらドルトムントとミュンヘンを結んでいた。TEEの仲間入りを果たしハンブルクーチューリッヒに勢力を伸ばしたが、1991年に廃止されてしまった。 |
7月2日 | アンカラ急行 | イスタンブール・ハイダルパシャ駅とアンカラ駅の567kmを8時間半で結ぶトルコの夜行列車。オール寝台車で両駅を22:30分に発車する。ハイダルパシャ駅は、ボスポラス海峡のアジア側に位置するイスタンブールの玄関口。 |
7月3日 | レンブラント | アムステルダムとミュンヘンを結ぶTEE特急。マインツまではラインゴルトと同じライン川沿いコースを走り、ここからシュトゥットガルトを経由し、ミュンヘンへ向かう。1983年廃止。レンブラントは17世紀のオランダ絵画の巨匠。 |
7月4日 | アナトリア急行 | イスタンブール・ハイダルパシャ駅とアンカラ駅の567kmを8時間半で結ぶトルコの夜行列車。アンカラ急行とは異なり座席車を連結して補完し、アンカラ急行より30分先発する。アナトリアとはトルコのアジア部分の地名。 |
7月5日 | ハインリッヒ・ハイネ | ドルトムントとフランクフルトを結んでいた西ドイツの特急。341kmの短距離国内特急だが、1等車と食堂車のみを連結したTEE特急だったのは特筆に価する。ハインリッヒ・ハイネはデュッセルドルフ生まれの19世紀の詩人。 |
7月6日 | ファティ急行 | イスタンブール・ハイダルパシャ駅とアンカラ駅を8時間で結ぶトルコの夜行列車。両駅をアンカラ急行より1時間遅れで発車する。座席車とクシェット主体の庶民派急行。ファティとは征服者の意で、イスタンブールの欧州側の地名。 |
7月7日 | ハンス・アルバース | ウィーン西駅とハンブルク・アルトナ駅をリンツ・ニュルンベルク・ハノーファーを経由して12時間で結ぶEuroNightの夜行国際列車。最後尾に車運車を連結。ハンス・アルバースはハンブルク生まれのドイツの映画スター。 |
7月8日 | 東急行 | イスタンブール・ハイダルパシャ駅からトルコを横断してアルメニア国境近くのトルコ東部の街カルスまで36時間で結ぶ夜行急行列車。トルコで現存する最古の列車名とか。イスタンブールは朝発、カルスは折り返しで夕方発のダイヤ。 |
7月9日 | リシンスキー | ドイツのミュンヘン中央駅とクロアチアのザグレブ中央駅をオーストリア・スロベニアを経由して結ぶEuroNightの国際夜行列車。所要9時間。車両はクロアチア国鉄持ち。リシンスキーはザグレブ生まれの19世紀の作曲家。 |
7月10日 | ボスポラス列車 | ボスポラス海峡間近のイスタンブール・ハイダルパシャ駅とトルコの首都アンカラを結ぶ昼行列車。ハイダルパシャは13:00発で所要9時間半、アンカラ発は08:00発で所要8時間半。 |
7月11日 | アレグロ・トスカ | ウィーン・マイトリンク駅とローマ・テルミニ駅をベネチア、フィレンツェ経由で結ぶEuroNightの国際夜行列車。ベネチアでミラノ行きの付属編成を分割する。ローマ行き車両がオーストリア持ち、ミラノ行き車両がイタリア持ち。 |
7月12日 | 9月6日急行 | イズミールとバンドゥルマを結ぶトルコ国鉄の急行列車。バンドゥルマからマルマラ湾対岸のイスタンブールまではフェリーが接続し,合計の所要時間は8時間半。残念ながら9月6日の意味は調べてもよく分かりませんでした。 |
7月13日 | アレグロ・ドン・ジョバンニ | ウィーン西駅とベネチア・サンタ=ルチア駅をリンツ、ザルツブルク経由で結ぶEuroNightの国際夜行列車。車両はオーストリア持ち。列車名はオペラの演目から。 |
7月14日 | 友好急行 | イスタンブールのヨーロッパ側ターミナルのシルケジ駅とギリシャのテッサロニキを結ぶ国際夜行列車。所要約13時間の列車で2005年に運行開始したが、ギリシャ側の合理化で本年2月より運休中らしい。 |
7月15日 | ベネチア | ベネチア・サンタ=ルチア駅とブダペスト・ケレティ駅をスロベニア・クロアチア経由で結ぶEuroNightの国際夜行列車。途中、クロアチアのザグレブでベオグラード行きを分割。夜中に2度、入国審査官が部屋に入ってきます。 |
7月16日 | ボスポラス急行 | イスタンブール・シルケジ駅とルーマニアの首都、ブカレストをブルガリア経由で20時間半で結ぶ国際夜行列車。途中ブルガリアのディミトロヴグラトで、ブルガリアの首都ソフィア経由セルビアのベオグラード行きのバルカン急行に接続。 |
7月17日 | ベルリン夜行急行 | ベルリン中央駅とスウェーデンのマルメを結ぶ国際夜行列車。途中のザスニッツからスウェーデン最南端の街トレレボリまでは連絡船で航送される。マルメから対岸のコペンハーゲンまでは鉄道が連絡している。 |
7月18日 | バルカン急行 | セルビアのベオグラードからブルガリアのソフィアまで、さらにディミトロヴグラトまで運行する国際夜行列車。ディミトロヴグラトではイスタンブール行きのボスポラス急行に接続。時刻表では真夜中の接続。 |
7月19日 | ヤン・キープラ | アムステルダム中央駅とワルシャワ中央駅をケルン・ポズナン経由で結ぶEuroNightの国際夜行列車。車両はポーランド持ち。ヤン・キープラはポーランド出身の映画俳優。 |
7月20日 | イスター | ハンガリーのブダペストからルーマニアのブカレストを結ぶ夜行国際列車。所要16時間半。イスターとはドナウ川下流地域の古い地名。 |
7月21日 | チューリッヒゼー | チューリッヒ中央駅からスイス・オーストリアを横断してオーストリア東部のグラーツ中央駅に至るEuroNightの国際夜行列車。チューリッヒゼーはチューリッヒの南東に延びる湖の名。 |
7月22日 | プリーテニア | ルーマニアのブカレストとモルドバの首都キシナウを13時間半で結ぶ国際夜行列車。モルドバ側の国境の街ウンゲニで軌間が変わるため、台車を交換。プリーテニアはルーマニア語で友情の意。 |
7月23日 | グラナイト・シティー | スコットランドのグラスゴー・ブキャナン駅とアバディーンを結んでいた列車。グラナイト・シティーとはアバディーンの愛称で、かつて花崗岩でできた家が立ち並んでいたことに因む。 |
7月24日 | カザフスタン | モスクワ・パベレツカヤ駅とカザフスタンのアルマティの4017kmを4泊5日で結ぶ国際夜行列車。モスクワ発は奇数日の運行。ロシアからカザフスタンに入国した後、もう一度ロシア領土を通過するが、マルチビザが必要なのだろうか。 |
7月25日 | フック・コンチネンタル | ロンドン・リバプール=ストリート駅とハーリッチ・パークストン埠頭駅を結ぶ列車。ハーリッチ(Harwich)からは連絡船でオランダのフック・ファン・ホラント港駅と連絡していた。 |
7月26日 | ツェリナ | ロシア語で処女地の意。モスクワ・カザンスキー駅とカザフスタンの首都・アスタナの3105kmを3泊4日で結ぶ国際夜行列車。モスクワ発は偶数日の運行。ヨーロッパとアジアを跨ぐ列車。 |
7月27日 | アイリッシュ・メイル | 1849年に創設された伝統列車。ロンドン・ユーストン駅とホーリーヘッドを結び、アイルランドへの連絡船に接続している。かつてはこの列車でグリニッジ天文台から時間を正確に調整した時計がアイルランドへ搬送されていた。 |
7月28日 | キエフ急行 | ワルシャワ中央駅とウクライナの首都・キエフを17時間で結ぶ国際夜行列車。真夜中、乗客が乗車したままウクライナの国境で車両がジャッキアップされ、台車が交換される。1等車がポーランド、2等車がウクライナの車両。 |
7月29日 | リバプール・プルマン | ロンドン・ユーストン駅とリバプール・ライム=ストリート駅を西海岸本線経由で2時間35分で結んでいた英国国鉄の特急電車。1966年の西海岸本線電化により登場したが、1970年代には姿を消してしまった。 |
7月30日 | カシュタン | ベルリン中央駅とウクライナの首都・キエフを25時間で結ぶ国際夜行列車。車両はウクライナ持ち。早朝にウクライナとポーランドの国境で台車が交換される。カシュタンとは栗のことで、キエフのシンボル。 |
7月31日 | メイフラワー | ロンドン・パディントン駅とイングランド南西部の港湾都市のプリマスを結ぶ特急列車。1620年、メイフラワー号が清教徒を乗せて新大陸へ向けてプリマス港を出帆したのにちなんだネーミング。 |
8月1日 | アブラハム・リンカーン | シカゴ・ユニオン駅とセントルイス・ユニオン駅を結んでいた。1935年に創設され、AMTRAK発足後も列車は生き残ったが、1978年に廃止されてしまった。2006年にリンカーンサービスとして復活している。 |
8月2日 | マーチャント・ベンチュラー | ロンドン・パディントン駅とイングランド西部の港湾都市のブリストル・テンプル=ミーズ駅を結ぶ特急列車。現在は、更にイングランド最西端のペンザンスまで運行。列車名は13世紀から続くブリストルの起業財団から。 |
8月3日 | アディロンダック | ニューヨークとモントリオールを結ぶAMTRAKの国際列車。1974年創設。613kmを11時間で結ぶ。沿線では、列車名にもなっているアディロンダック山地を通過する。ビジネスクラス無しのモノクラス編成。 |
8月4日 | ナイト・リヴィエラ | ロンドン・パディントン駅とイングランド最西端のペンザンスを結ぶ夜行列車。カレドニアン・スリーパーと共に英国に残る2つの夜行列車の一つである。現在は土曜日以外の週6便の運行。 |
8月5日 | アフタヌーン・ピュージェット・サウンダー | シアトルとバンクーバーを結んでいたグレート・ノーザン鉄道の国際列車。シアトルがピュージェット・サウンド(湾)奥に位置することから命名された列車名。 |
8月6日 | レッド・ドラゴン | ロンドン・パディントン駅とウェールズ南部のスウォンジーをウェールズの首都・カーディフを経由して結ぶ特急列車。現在はファースト・グレート・ウェスタン社の運行。レッド・ドラゴンはウェールズ国旗の赤い龍から。 |
8月7日 | アドミラル | 1941年にペンシルバニア鉄道によって創設されたシカゴとニューヨークを結ぶ列車。次第にローカル色を強め停車駅を増やし、1958年からは東行きのみの運行となった。1971年のAMTRAK発足により廃止。アドミラルとは海軍大将。 |
8月8日 | 聖デイヴィッド | ロンドン・パディントン駅とウェールズ南部のスウォンジーをウェールズの首都・カーディフを経由して結ぶ特急列車。現在はファースト・グレート・ウェスタン社の運行。聖デイヴィッドはウェールズの守護聖人。 |
8月9日 | アンバサダー | ボルチモア・オハイオ鉄道によって1930年に創設された、デトロイトとボルチモアをピッツバーグ、ワシントンDCを経由して結んでいた列車。食堂車やラウンジ、展望車を連結していたが利用減により1964年廃止。 |
8月10日 | キャピタルズ・ユナイテッド急行 | ウェールズの首都・カーディフを経由してロンドン・パディントン駅とウェールズ南部のスウォンジーを結んでいた特急列車。一部の車両は更にウェールズ北西部のフィッシュガードまで直通していたが1965年に廃止。 |
8月11日 | アン・ラトリッジ | シカゴとカンザス・シティーをセント・ルイス経由で結んでいた列車。2007年以降はセント・ルイス―カンザス・シティー間に運行区間が短縮され、2009年に廃止。アン・ラトリッジはリンカーン大統領の初恋の人とのこと。 |
8月12日 | ロイヤル・ダチー | ロンドン・パディントンと英国南西部のペンザンス、およびキングスウェアを結ぶ特急。ダチーとは公爵領のことで、ペンザンスがあるコンウォール地方はコンウォール公(=英国皇太子)の所領である。 |
8月13日 | アルゴノーツ | ロサンゼルスとニューオリンズを結んでいたサザンパシフィック鉄道の大陸横断列車。サンセットリミテッドの補完列車として、エコノミークラスをターゲットにした列車だったが1961年廃止。列車名はギリシャ神話の英雄より。 |
8月14日 | クロスカントリー | 英国で運行されるロンドンを経由しない長距離列車群の総称。なかでも、英国を北東から南西に斜め横断するアバディーン発バーミンガム経由ペンザンス行きの列車は走行時間13時間超で英国最長の列車として有名。 |
8月15日 | アトランティック・シティー急行 | ニューヨーク・ペンシルバニア駅とニュージャージー州のカジノの街アトランティック・シティーを結ぶAMTRAKの列車。途中のペンシルバニア・30番街駅でワシントンDCからの付属編成を連結。1989年運行開始。 |
8月16日 | ノーザン・ライト | ロンドン・キングスクロス駅とスコットランドのアバディーンを東海岸本線経由で結ぶ英国の特急列車。エディンバラ以北が非電化のため、HST125の気動車がロンドンまで乗り入れてきます。 |
8月17日 | ブロードウェイ・リミテッド | ペンシルバニア鉄道の看板列車として1912年にシカゴ-ニューヨーク間で運行開始。テールマークつきの展望車が連結された。1971年のAMTRAK発足時にワシントンDC行きの付属編成が登場したが、1995年に廃止。 |
8月18日 | ロイヤル・スコット | ロンドン・ユーストン駅とグラスゴー中央駅を西海岸本線経由で結んでいた英国の特急列車。エディンバラ行きのフライング・スコッツマンと同様、ロンドン10:00発の伝統を守っていたが、2003年に名無しの特急に。 |
8月19日 | ブラック・ダイヤモンド | ニューヨーク・ペン駅とニューヨーク州第2の都市バッファローを結んでいた米国リーハイ・バレー鉄道の看板列車。同鉄道の主要貨物が無煙炭だったことからこの列車名が命名された。1959年廃止。 |
8月20日 | チェルトナム・スパ急行 | ロンドン・パディントン駅とイングランド西部の温泉の町チェルトナムを結ぶ英国の列車。1923年創設。1960年代に一旦列車名が消滅するが、1984年に復活。週末は運休する。 |
8月21日 | キャノンボール | ニューヨーク近郊のロングアイランド・シティーからロングアイランド島東端のモントークへ至るロングアイランド鉄道の看板急行列車。ニューヨーク・ペン駅からの列車が接続。ニューヨーク圏ネットワークの一部を形成している。 |
8月22日 | カテドラルズ急行 | ロンドン・パディントン駅からイングランド西部のヘリフォード、ウスターへオックスフォード経由で運行される英国の列車。1957年創設。現在はファースト・グレート・ウェスタン鉄道の運行。 |
8月23日 | キャピトル・リミテッド | ボルチモア・オハイオ鉄道によって1923年に創設、ニューヨークからワシントンDC経由でシカゴまで結んでいた豪華寝台列車。1971年に廃止されたが1981年にAMTRAKによってワシントンDC〜シカゴ間で復活。 |
8月24日 | ヒースロー急行 | ロンドン・パディントン駅とヒースロー空港を結ぶ列車。1998年運行開始。車両は332系。BAAの子会社が運行しているので、ヒースロー・セントラル駅とターミナル5駅の間だけを利用する場合は無料で乗車できる。 |
8月25日 | カーディナル | シカゴ・ユニオン駅とニューヨーク・ペン駅をインディアナポリス、シンシナティ、チャールストン、ワシントンDC、ボルチモアなどを経由して結ぶ寝台列車。AMTRAKによって1977年に創設。カーディナルは沿線6州の州鳥。 |
8月26日 | ヒースロー・コネクト | ロンドン・パディントン駅とヒースロー空港を結ぶ列車。ヒースロー・エクスプレス社とファースト・グレート・ウェスタン社の共同運行で、ヒースロー急行と異なり途中駅とターミナル4駅に停車する緩行で運転。360系電車を使用。 |
8月27日 | カスケーズ | オレゴン州ユージンからポートランド、シアトル、カナダ・バンクーバーの752kmを結ぶAMTRAKの国際列車。1993年運転開始。低床のタルゴ編成が使用されており、機関車と客車が極端な凸凹編成になっている。 |
8月28日 | 聖マンゴ | グラスゴー・ブキャナン=ストリート駅とアバディーンを結んでいたスコットランドの列車。早朝にグラスゴーを出発してアバディーンまで往復するダイヤだった。聖マンゴはグラスゴーの守護聖人。 |
8月29日 | チャンピオン | シルバー・ミーティア号に対抗すべくアトランティック・コースト・ライン鉄道によって1939年に創設された、ニューヨークとマイアミの2115kmを結んでいた寝台列車。1971年にAMTRAKに継承されるも、1979年に廃止。 |
8月30日 | テムズ・クライド急行 | ロンドン・セント=パンクラス駅とグラスゴー・中央駅をミッドランド本線経由で結んでいた列車。更に、風光明媚なセトル=カーライル線を通過していた。1975年に西海岸本線が電化されると役割を終えて廃止された。 |
8月31日 | ダウンイースター | ボストン北駅とメーン州ポートランドの187kmをニューハンプシャー州経由で結ぶ列車。1日5往復。車内では利用客のために無線LANが提供されている。AMTRAKが運行しているが経営は北ニューイングランド旅客鉄道公社。 |
9月1日 | トーベイ急行 | ロンドン・パディントン駅からイングランド南西部デボン州のペイントンへ、ブリストル経由で結ぶ列車。1923年創設。列車名は、ペイントンが面する湾の名前から。 |
9月2日 | エル・カピタン | 1938年にサンタフェ鉄道によって創設されたシカゴとロサンゼルスを結んでいた全座席の夜行列車。1955年に導入されたバッド社製の2階建ステンレス車が好評で、AMTRAKスーパーライナーの原型となった。1974年列車名消滅。 |
9月3日 | ガトウィック急行 | ロンドン・ヴィクトリア駅とガトウィック空港駅を結ぶ空港アクセス列車。1984年運行開始。当初はIntercityの余剰車両が使用されていたが、現在は442系電車が使用されている。朝夕のピーク時はブライトンまで運行される。 |
9月4日 | ジョージ・ワシントン | アメリカ初代大統領の名前を冠する列車はオハイオ州シンシナティーとワシントンDCを結んでいた。1932年創設。1971年のAMTRAK発足に伴って廃止されたが、現在は「カーディナル」号がこのルートを継承している。 |
9月5日 | キュナーダー | クイーン・メリー号やクイーン・エリザベス号などキュナード社の豪華客船が英国に帰港した際に運行されていた。サザンプトンに入港したときはロンドン・ウォータールーへ、リバプールに入港したときはロンドン・ユーストンへ。 |
9月6日 | ガルフ・ウィンド | フロリダ州ジャクソンビルからルイジアナ州ニューオリンズまで湾岸地区を東西に結び、ジャクソンビルではニューヨーク発のシルバー・ミーティアに接続していた。1971年廃止。2005年のカトリーナ台風で路線も分断されている。 |
9月7日 | ヨハネス・ケプラー | ドイツのヴィースバーデンからフランクフルト、ライプチヒ、ドレスデンを経由してプラハ中央駅に至るEuroNightの夜行列車。車両はDBとCDの混結。列車名は、天体の運行に関する法則を唱えたドイツの天文学者から。 |
9月8日 | ハイアワサ | シカゴとウィスコンシン州ミルウォーキーの138kmを結ぶAmtrakの列車。現在は1日7往復の運転。ハイアワサとはイロコイ連邦を纏め上げた英雄、モホーク族インディアンの酋長の名前。 |
9月9日 | カプリ | ナポリ中央駅からローマ、ブレンナー峠を経由し、ミュンヘン東駅へ至るEuroNightの夜行列車。車両はイタリア持ち。列車名はナポリ近郊のカプリ島から。 |
9月10日 | フージャー・ステート | シカゴからインディアナ州・インディアナポリスへ315kmを結ぶAMTRAKの列車。現在は「カーディナル」号が運行されない日に週4便運行される。Hoosierとはインディアナ州民のこと。 |
9月11日 | モンテカルロ | フランスのニース市駅からローマ・テルミニ駅とベネチア・サンタルチア駅を結ぶEuroNightの夜行列車。車両はイタリア持ち。列車名は途中で停車するモナコ公国のモンテカルロ市から。 |
9月12日 | ミュール | ミズーリ州セント・ルイスとカンザス・シティーの455kmを結ぶAMTRAKの列車。1980年に創設、2007年に「ミズーリ・リバー・ランナー」に改編。列車名のMuleとは、騾馬(らば:ロバと馬の交雑種)のこと。 |
9月13日 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン | ミュンヘン中央駅からハノーファーを経由してコペンハーゲン中央駅に至るCityNightLineの夜行列車。途中から、アムステルダムとバーゼル発着の編成を併結。列車名はデンマークの童話作家から。 |
9月14日 | ナショナル・リミテッド | ボルチモア・オハイオ鉄道がニュージャージーとセントルイスを1昼夜で結んでいた。1925年創設。1971年のAMTRAK発足によってニューヨークとカンザス・シティーをピッツバーグ経由で結ぶ列車に改組されるも1979年廃止。 |
9月15日 | フランツ・シューベルト | プラハ中央駅とウィーン・ノイシュタット駅を結ぶEuroCityの国際列車。プラハを朝出発し、午後にウィーンから折り返してくるダイヤ。列車名はオーストリアの代表的な作曲家、シューベルトから。 |
9月16日 | パルメット | ニューヨークとジョージア州サバンナの1334kmをリッチモンド、チャールストン経由で結ぶAMTRAKの列車。1976年創設。列車名は、サウス・カロライナ州の州木である椰子の木の一種、Sabal palmettoから。 |
9月17日 | グスタフ・マーラー | プラハ中央駅とウィーン・ノイシュタット駅を結ぶEuroCityの国際列車。プラハを早朝出発し、午後にウィーンから折り返してくるダイヤ。列車名はウィーンで19世紀末から20世紀にかけて活躍した作曲家から。 |
9月18日 | アエロトレイン | 1950年代後半にGMが生産した列車。台頭しつつある航空機に対抗するため、徹底的に軽量化してスピードアップを図った。当時のアメ車のデザインが踏襲された機関車が特徴的だった。結局数年で引退する薄命に。 |
9月19日 | ウィンドボナ | ハンブルクとオーストリアのフィラッハをベルリン、プラハ、ウィーン経由で結ぶ国際列車。もとは1957に創設されたベルリン/ウィーン間の国際列車で、東独国鉄の看板特急気動車VT18.16が投入された。ウィンドボナはウィーンの古称。 |
9月20日 | エクスプロラー | ニューヨーク・セントラル鉄道がオハイオ州で1956年に導入した列車。「xplorer」と綴る。台頭しつつあった航空便に対して徹底的な軽量化と連接車体でダイヤの高速化を挑み、僅か4年で散っていった。 |
9月21日 | グスタフ・クリムト | オーストリア国鉄の国際列車。グラーツを早朝出発し、午後にプラハからウィーンまで折り返してくるダイヤ。食堂車を連結。列車名は19世紀末から20世紀にかけて活躍したウィーン出身の画家から。 |
9月22日 | ペンシルバニアン | ニューヨーク・ペン駅とペンシルバニア州ピッツバーグ間の715kmをフィラデルフィア経由9時間15分で結ぶAMTRAKの昼行列車。上りと下りが両端の駅を朝に出発するダイヤ。ピッツバーグ発の上りは日曜日のみ午後発になる。 |
9月23日 | ヨハネス・ブラームス | ベルリンからドレスデン、プラハを経由してウィーンにいたるEuroCityの国際列車。復路はプラハ発ベルリン行き。車両はチェコ持ち。列車名は、19世紀後半に活躍したドイツの作曲家から。 |
9月24日 | ロジャー・ウィリアムズ | ニューヨーク・ニューヘイブン・ハートフォード鉄道が1956年に導入したアメリカ版ボンネット気動車特急。地下駅のグランド=セントラル駅に乗り入れるため、エンジンとは別に600V第三軌条集電のモーターでも走行できた。ロジャー・ウィリアムズとは、17世紀のロードアイランド植民地の創設者に因んだ名前。 |
9月25日 | ヴァヴェル | ポーランドの古都クラコフからベルリンを経由してハンブルク・アルトナ駅にいたるEuroCityの国際列車。車両はドイツとポーランドの混成。列車名は、クラコフにあるヴァヴェル城から。 |
9月26日 | ピードモント特急 | 1899年にサザン鉄道が創設したニューヨークとニューオリンズをアトランタ経由で結んでいた特急列車。列車名はアメリカ東部アパラチア山脈麓のピードモント台地から。AMTRAK発足後もサザン鉄道が運行していたが1976年廃止。 |
9月27日 | マエストラル | ブダペスト・ケレティ駅とザグレブ中央駅間の362kmを6時間半で結ぶEuroCityの国際列車。モスクワやキエフからの直通車両もブダペストで連結。マエストラルとは、クロアチア語で北西の季節風、ミストラルのこと。 |
9月28日 | パイオニア特急 | ミルウォーキー鉄道によって1898年に創設されたシカゴとミネソタ州ミネアポリスを結んでいた寝台特急列車。同ルートでは「ブラック・ホーク」号と競合していたが、両者ともにAMTRAK発足直前の1970年に廃止。 |
9月29日 | キョリョシ | ハンガリーのブダペストからルーマニア東部の古都ティミショアラを結ぶEuroCityの国際列車。キョリョシとはハンガリー東部を流れる川で、この列車も渡る。 |
9月30日 | ポカホンタス | バージニア州ノーフォークとオハイオ州シンシナティー間でノーフォーク・ウェスタン鉄道が運行していた夜行列車。1971年廃止。ポカホンタスとはかつてバージニア州一帯に暮らしていたポウハタン族インディアンの酋長の娘。 |
10月1日 | ダチア | ウィーン西駅からルーマニアのブカレスト北駅までブダペスト経由19時間半で結ぶ国際夜行列車。オーストリア・ハンガリー・ルーマニア各国の車両を連結。Daciaとはルーマニアの古称。 |
10月2日 | パシフィック・サーフライナー | カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポとサンディエゴの563kmをロサンゼルス経由で結ぶAMTRAKの列車。2000年にサンディエガンから改称。機回ししなくていいように、客車の最後尾は制御客車になっている。 |
10月3日 | コロナ | ブダペスト・ケレティ駅とルーマニア中部のブラショフを結ぶ国際夜行列車。真夜中の時間も細かく停車していくのが特徴的な列車である。コロナとはブラショフのラテン名、王冠の意。 |
10月4日 | サンフランシスコ・チーフ | シカゴとサンフランシスコ近郊のリッチモンドを結んでいた。1954年にグランド・キャニオン特急から改称。当時全米最長の列車だった。1971年のAMTRAK発足時に廃止、競合のカリフォルニア・ゼファーに道を譲る。 |
10月5日 | ティサ | モスクワ・キエフスカヤ駅とブダペスト・ケレティ駅をウクライナ経由で結ぶ国際夜行列車。ウクライナ・ハンガリーの国境で軌間が変わるので台車を交換する。ティサとはウクライナ、ハンガリーを流れるドナウ川の支流。 |
10月6日 | サン・ホアキン昼行 | オークランドとロサンゼルスの771kmを結んでいたサザン・パシフィック鉄道の列車。同区間にはOwl(ふくろう)という夜行列車も1965年まで存在していた。1971年廃止。サン・ホアキンはカリフォルニア州の広大な盆地。 |
10月7日 | ニコラ・テスラ | ザグレブとベオグラードを結ぶ国際列車。ザグレブを早朝出発し、午後にベオグラードから折返すダイヤ。食堂車、車運車とベネチア直通の寝台車を連結。ニコラ・テスラはセルビア人の科学者・電気技師。交流電気の発展に尽力する。 |
10月8日 | サウスウェスト・チーフ | シカゴとロサンゼルスをカンザスシティー、アルバカーキー経由3631kmで結ぶAmtrakの列車。前身はサンタフェ鉄道のスーパーチーフ。アリゾナ州のウィリアムズ・ジャンクションでグランドキャニオン鉄道に乗換え出来る。 |
10月9日 | アントニン・ドヴォジャーク | プラハとウィーンを結ぶEuroCityの国際列車。プラハを昼前に出発し、ウィーンを夕方折り返して深夜にプラハに戻ってくる。車両はチェコ持ちで食堂車を連結。列車名はチェコの作曲家、ドボルザークのチェコ名。 |
10月10日 | スピリット・オブ・セントルイス | 1927年、リンドバーグがスピリット・オブ・セントルイス号で大西洋無着陸横断飛行を達成したのを記念して、ニューヨークとセントルイスの間に運行開始された特急。1971年廃止。リンドバーグは1974年逝去。 |
10月11日 | ガルダ | ミュンヘン中央駅からブレンナー峠を経由してイタリアのベローナ・ポルタ・ヌオヴァ駅を結ぶEuroCityの国際列車。朝にミュンヘンを出発し、夕方にベローナから折り返してくるダイヤ。ガルダとはイタリア北部にある同国最大の湖。 |
10月12日 | ターボライナー | フランスのT2000 RTGをベースとして1970-90年代にニューヨーク、シカゴを中心に運用されていたガスタービン車。ニューヨークの編成は地下駅に入れるよう第三軌条集電にも対応し、改造工事の後2002年まで延命された。 |
10月13日 | パガニーニ | イタリアのベローナ・ポルタ・ヌオヴァ駅からブレンナー峠を経由してミュンヘン中央駅を結ぶEuroCityの国際列車。ベローナ/ミュンヘンのルートは2時間おきにECが雁行する。パガニーニはイタリアの作曲家・バイオリニスト。 |
10月14日 | ターボトレイン | UAC社が製作した電気式ガスタービン車。両端の動力車が中間の連接式付随車を挟む編成。貫通型ボンネットタイプの特徴的な形状だった。カナダのトロント-モントリオール間、米国のボストン-ニューヨーク間に投入された。 |
10月15日 | ミケランジェロ | ローマ・テルミニ駅とミュンヘン中央駅をフィレンツェ、ブレンナー峠、インスブルク経由で結ぶEuroCityの国際列車。車両はイタリア持ち。列車名は言わずと知れたルネサンス期の巨匠建築家・彫刻家。 |
10月16日 | ヴァーモンター | ニューヨークとモントリオールを結ぶAMTRAKの国際列車「モントリオーラー」が利用減により廃止を余儀なくされたが、バーモント州政府の助成により、1995年にアメリカ国内の区間が北東回廊特急「バーモンター」として衣替え。 |
10月17日 | ティエポロ | ベネチア・サンタ=ルチア駅とミュンヘン中央駅をブレンナー峠、インスブルク経由で結ぶEuroCityの国際列車。車両はイタリア持ち、食堂車を連結。列車名はルネサンス期の画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロより。 |
10月18日 | ウォーバッシュ・キャノンボール | 1949年にウォーバッシュ鉄道に創設されたデトロイトとセントルイスを結んでいた昼行列車。もともとは1904年に発売されたフォークソングに登場する架空の列車だった。AMTRAKに継承されずに1971年に廃止。 |
10月19日 | ヴォーバン | ブラッセル南駅とスイスのクールをルクセンブルク・ストラスブール・バーゼル経由で結ぶ4カ国に跨る国際列車。ヴォーバンは17世紀に活躍したフランスの要塞建築家。五稜郭のような近代要塞を手掛けた。 |
10月20日 | オリエンタル特急 | 1905年に創設された、シカゴとシアトルを結んでいた特急。1929年にエンパイアビルダー号が創設されるとオリエンタル特急は主力の座を譲るも、1951年にウェスタン・スターに改称され1971年に廃止されるまで長寿を保った。 |
10月21日 | レオナルド・ダ・ビンチ | ミラノ・ポルタ=ガリバルディ駅とミュンヘン中央駅をブレンナー峠経由で結ぶEuroCityの国際列車。車両はオーストリア持ち、食堂車を連結。ミラノを早朝出発し、ミュンヘンに到着するより前に折り返しが発車する。 |
10月22日 | ウォルバリン | シカゴとミシガン州ポンティアックの486kmをデトロイト経由で結ぶAMTRAKの列車。1日3往復運転。ウォルバリンとはグズリというイタチ科の動物で、ミシガン州のニックネームにもなっている。 |
10月23日 | ソビエツキ | ワルシャワ東駅とウィーン西駅をチェコ経由8時間半で結ぶEuroCityの昼行列車。車両はポーランド持ち、食堂車を連結。列車名は17世紀に活躍したポーランド王、ヤン3世ソビエツキに由来。 |
10月24日 | キャロライニアン | ニューヨーク・ペン駅とノースキャロライナ州シャーロッテの1126kmをボルチモア、ワシントンDC、リッチモンド経由で13時間かけて南北に結ぶAMTRAKの昼行列車。キャロライニアンとはキャロライナ人の意。 |
10月25日 | チザルピーノ | イタリアとスイスを連絡する特急。振子電車ETR610, ETR470を投入、シンプロン峠とゴッタルド峠を経由する3系統14往復運行。チザルピーノとはイタリア語で「アルプスのこちら側」の意。現在はEuroCityの仲間入り。 |
10月26日 | キーストーン | ニューヨークとペンシルバニア州の州都ハリスバーグの312kmをフィラデルフィア経由で結ぶAMTRAKの列車。平日は14往復の運行なるも土日は半減。キーストーンとは要石のことで、ペンシルバニア州の愛称。 |
10月27日 | プラハ | プラハ中央駅とワルシャワ東駅の710kmを9時間で結ぶEuroCityの昼行列車。食堂車を連結。車両はチェコ持ちだが、ワルシャワからボフミンまではブダペスト行きのスロバキアの車両を併結する。 |
10月28日 | 湖岸特急 | シカゴ・ユニオン駅とニューヨーク・ペン駅の1534kmを結ぶAmtrakの夜行列車。シカゴから途中のアルバニーまでは、ボストン・南駅行きの付属編成を併結。付属編成はアルバニーからの連絡列車がシカゴに直行するようになったもの。 |
10月29日 | ミマラ | クロアチアのザグレブとオーストリア南部のフィラッハを結ぶEuroCityの列車。ダイヤはザグレブ起こしだが車両はオーストリア持ち、3両編成。列車名はザグレブのミマラ美術館創設に寄与したアンテ・トピッチ・ミマラから。 |
10月30日 | オート・トレイン | ワシントンDC近郊のバージニア州ロートンと、フロリダ州サンフォードの1368kmを結ぶAMTRAKの夜行列車。アメリカ版カートレインで、旅客のみの乗車は不可。毎日運行。食堂車を3両連結し、途中で客扱いしない異色の列車。 |
10月31日 | サワ | セルビアのベオグラードからオーストリア南部のフィラッハまで、クロアチア、スロベニアを経由する4カ国に跨るEuroCityの国際列車。車両はセルビア・スロベニア持ち、食堂車を連結。ベオグラードにある聖サワ大聖堂に因んだ列車名。 |
11月1日 | ノースウェスト・リージョナル | ボストンとバージニア州ニューポート・ニューズをニューヨーク、ワシントンDC、リッチモンド経由で結ぶ北東回廊列車。ワシントンDCまではアセラ号と重複するが、南端が非電化の為DL牽引。1往復は座席夜行。 |
11月2日 | シタデラ | ハンガリーのブダペストとスロベニアのリュブリャーナの532kmを9時間かけて結ぶEuroCityの列車。車両はハンガリーとスロベニアの混結、食堂車は無し。列車名は、ブダペスト・ゲレルトの丘に建つ城砦から。 |
11月3日 | イーサン・アレン急行 | ニューヨークとバーモント州ルトラントの380kmを結ぶAmtrakの列車。カフェを連結。バーモント州の補助金を受けて運行されている。イーサン・アレンは独立戦争時にバーモント州の合衆国加盟に尽力した人とのこと。 |
11月4日 | コシツァン | スロバキア第2の都市コシツェとチェコのプラハを8時間かけて結ぶEuroCityの列車。車両はスロバキア持ち。食堂車のほかに車運車を連結しているのが特徴的。列車名は、恐らく始発駅のコシツェから採られたものであろう。 |
11月5日 | メープル・リーフ | ニューヨークとトロントをの870kmを結ぶAmtrakの国際列車。国境のアメリカ側とカナダ側に同名のナイアガラ・フォールズ駅があり、両駅間のナイアガラ川の鉄橋で国境越え。メープル・リーフはカナダ国旗に描かれている象徴。 |
11月6日 | ファトラ | チェコの首都プラハとスロバキア北西のジリナを5時間あまりで結ぶ国際急行。車両はチェコ持ち、食堂車を連結。列車名はスロバキアにある山脈の名前から。 |
11月7日 | リンカーン・サービス | イリノイ州シカゴとミズーリ州セントルイスを結ぶAMTRAKの昼行列車。イリノイ州の補助を受け、1日4往復の運行。経由するイリノイ州の州都スプリングフィールドにはリンカーン大統領が埋葬され、列車名の由来になっている。 |
11月8日 | フラッチャニ | スロバキア第2の都市コシツェとチェコのプラハを8時間かけて結ぶ国際急行。車両はスロバキア持ちだが食堂車のみチェコの車両。フラッチャニとはプラハ市内のプラハ城がある一帯の地名。 |
11月9日 | メトロライナー | 1969年にペン・セントラル鉄道によって導入された特急電車。ボストン-ワシントンDC間で運行され、当時は日本の新幹線に次ぐ世界第2位の運行スピードを誇った。後に客車に置き換えられ、アセラ号に代替わりして2006年に廃止。 |
11月10日 | モラヴィア | ブダペスト・ケレティ駅とチェコのボフミンをブラチスラバ経由で結ぶ国際列車。所要時間6時間弱、スロバキア持ち5両編成、食堂車無しの地味な列車だが、国境を2回越える。モラヴィアとはこの列車が縦断するチェコ東部一帯の地名。 |
11月11日 | クロッカー | ペンシルバニア鉄道が運行していたニューヨーク・ペン駅とフィラデルフィア・ブロード=ストリート駅を結ぶ列車。毎時運行することからクロッカーと名付けられた。AMTRAK継承後も独特のセンターキャブGG1電気機関車が牽引していた。 |
11月12日 | マンゾーニ | パリ・リヨン駅とミラノ中央駅を7時間で結ぶ国際列車。列車番号はEuroCityのECが冠されているが、車両はTGVが使用されている。列車名はミラノ生まれの19世紀の詩人、アレッサンドロ・マンゾーニから。 |
11月13日 | 九廣通 | 香港と広州を結ぶ直通列車は中国国鉄の編成と香港MTRの編成の2種類があるが、香港の編成を九廣通と称している。近畿車輛製2階建てステンレス客車をスイス製電気機関車がプッシュプル牽引する。 |
11月14日 | カラバッジョ | ミラノ中央駅とパリ・リヨン駅を結ぶ国際列車。姉妹列車のマンゾーニ号と同様、車両はTGVが使用されているが、こちらはミラノ起こしでパリを往復するダイヤになっている。列車名は16-17世紀に掛けて活躍したイタリア人画家から。 |
11月15日 | 大埔淑女 | 1936年に九廣鐵路が香港-広州の直通運転用に導入した気動車。展望車、カクテルバー、喫煙ラウンジの構成で、チーク材を多用した内装だった。現在の直通列車に迫る2時間15分の所要時間で九龍-広州を結んでいた。 |
11月16日 | カール・マリア・フォン・ウェーバー | ウィーン発、プラハ、ベルリン経由でドイツ北部バルト海岸のオストゼー・バート・ビンツを結ぶ国際列車。上りは途中のブルノ止まり。車両はチェコ持ち、食堂車付き。列車名は1786年ドイツ生まれのピアニストから。 |
11月17日 | 新時速 | スウェーデンから借り受けたX2000電車で中国国鉄が九龍-広州間で運行していた特急列車。1編成しかなく、故障で2006年に運用離脱を余儀なくされ、現在は中国国鉄のDL/EL+客車編成の通常の城際列車になっている。 |
11月18日 | アヴァラ | ベオグラードとプラハをブダペスト、ブラチスラバ経由15時間あまりで結ぶEuroCityの昼行国際列車。車両はセルビアとチェコの混結、食堂車を連結。アヴァラとはベオグラード近郊にある山の名前。 |
11月19日 | 藍箭 | スウェーデンのX2000を元に中国で製造されたDJJ1型特急電車。振り子機能は搭載されなかった。8編成が製造され広州で運用された後、現在は貴陽に転属している。藍箭とは青い矢のこと。 |
11月20日 | ジャン・モネ | エーデルヴァイス号の後継としてブラッセルとバーゼル・SBB駅間をルクセンブルク、ストラスブールを経由して結ぶ4カ国に跨る国際列車。ジャン・モネは1979年に逝去したフランスの政治家・実業家。 |
11月21日 | 中華之星 | 2002年に竣工し、中国国鉄に納入されたDJJ2型高速電車。最高速度321.5km/hを記録したが故障が顕在化し、営業運転に投入されたのは2005年。しかも僅か1年で退役し、新幹線の独自開発を断念した契機といわれる。 |
11月22日 | スロヴァン | プラハ中央駅とブラチスラバ中央駅を4時間あまりで結ぶEuroCityの国際列車。車両はチェコ持ち、1等と半室ラウンジの合造車を連結。早朝にプラハを発車し、ブラチスラバで昼寝した後に夜にプラハに戻るダイヤ。 |
11月23日 | 和諧長城 | 北京北駅と万里の長城観光で有名な八達嶺の先、延慶を結ぶプッシュプル式の気動車列車。2008年8月に登場。当初は全車指定席だったが利用が伸び悩んだため全車自由席となり、近郊通勤需要も取り込んで一気にメジャーに。 |
11月24日 | クレベール | パリ東駅とストラスブールを結ぶために1971年に運転を開始したTEE列車。グラン・コンフォール客車を使用していたが1989年に廃止。クレベールとはストラスブール生まれの18世紀のフランスの武将。 |
11月25日 | XPT | 英国の気動車特急、インターシティーHST125を元に、1979年にオーストラリアへ導入されたプッシュプル気動車。現在はカントリーリンク社によってシドニーとメルボルンやブリスベン間を一部夜行列車で運行されている。 |
11月26日 | スタニスラス | クレベール号と姉妹列車でパリ東駅とストラスブールを結んでいたTEE列車。こちらはパリ起こしのダイヤだった。クレベール号の後を追うように1989年に廃止。スタニスラスはロレーヌ地方を統治していた18世紀の王。 |
11月27日 | Xplorer | 1993年に登場したオーストラリアの気動車特急。オーストラリアABB社製。最高速度145km/h。カントリーリンク社がシドニーを中心に運行している。 |
11月28日 | フリードリッヒ・シラー | ドルトムントとシュトゥットガルト を結んでいたTEE特急。TEE特急ながら西独の国内列車だった。1等車オンリーの国内列車は苦戦し、登場から僅か3年、1982年に廃止。シラーは18世紀のドイツ古典主義の詩人。 |
11月29日 | ティルト・トレイン | ブリスベンとケアンズの1691kmを23時間55分で結ぶ列車。当初は途中のロックハンプトンまで車体傾斜電車で狭軌最速の170km/hを行っていたが、2003年に気動車が投入されてケアンズまで延伸した。週2便運行。 |
11月30日 | ベスビオ | ミラノとナポリの843kmをローマ経由8時間で結んでいたTEE特急。俊足亀のE444形電気機関車牽引の客車列車だった。1986年にIntercityに格下げ。ベスビオはナポリ近郊の火山。 |
12月1日 | ザ・サンランダー | ブリスベンとケアンズの1691kmを結ぶ列車。ティルト・トレインは座席列車だが、こちらは寝台列車の設定。最上級のクインズランダー・クラスは食堂車やラウンジを利用する事が出来る。 |
12月2日 | ヴェラロ | ドイツ・ジーメンス社が手掛ける新幹線電車。ICE3をベースにスペインのAVE向けを皮切りに中国(CRH3)、ロシア(サプサン)に投入され、今後は本家のドイツにVelaro D、英国にEurostar 320が予定されている。 |
12月3日 | スピリット・オブ・ジ・アウトバック | オーストラリア内陸部のロングリーチとブリスベン間の1325kmで運行される寝台列車。週2便運行。所要時間約1日。食堂車・座席車が連結される。アウトバックとはオーストラリア内陸部一帯の地名。 |
12月4日 | ゼフィロ | カナダ・ボンバルディア社が手掛ける新幹線電車。2009年に最初の編成がCRH1Fとして中国国鉄に投入され、寝台の新幹線として活躍しているほか、2013にはイタリアにETR1000が投入される予定である。 |
12月5日 | キュランダ高原列車 | オーストラリア・クインズランド鉄道が運行する観光列車。ケアンズとキュランダの33kmを結ぶ。途中、滝が見られる場所では撮影のために降りる事も出来る。日本語の公式サイト有り。 http://ow.ly/7ONBR |
12月6日 | ペンドリーノ | イタリア・フィアット社が開発した振り子式高速電車。現在はフランス・アルストームが事業を引き継いでいる。イタリア国鉄ETR450以降、チザルピーノ、英国のバージン・ペンドリーノと進化を遂げ、ロシア・フィンランドにも進出予定。 |
12月7日 | オーバーランダー | ニュージーランド北島のオークランドとウェリントンの681kmを12時間で結ぶ列車。英国ガーディアン誌で世界で最も景色の良い列車として紹介された。2006年に存亡の危機が訪れたがテコ入れ策が功を奏している。 |
12月8日 | スーパーシティー | チェコ国鉄が2005年に運転を開始した看板列車。アルストームの振り子電車、ペンドリーノを導入し、曲線通過速度の向上に繋げた。一部はオーストリアのウィーンまで顔を出している。 |
12月9日 | キャピタル・コネクション | ニュージーランド北島のウェリントンとパーマストン・ノースの間の北島幹線136kmを2時間で結ぶ列車。平日のみ運行。旧英国鉄のマーク2型客車がここで余生を送っている。 |
12月10日 | サプサン | 2009年12月に登場した、モスクワとサンクト・ペテルスブルクを無停車で結ぶ特急電車。ジーメンスの広軌版ヴェラロが投入されている。サプサンとはロシア語で隼の意。日本とロシアで隼が特急の名前になっているのは興味深い。 |
12月11日 | コースタル・パシフィック | ニュージーランド南島のクライストチャーチとピクトンの348kmを東岸沿いに5時間強で結ぶ列車。2011年にトランツ・コースタルという名前から改称している。DL牽引の客車列車。 |
12月12日 | ガンブリヌス | ハンブルク・アルトナ駅ととミュンヘン中央駅を結んでいた西独国内のTEE特急。1080kmを10時間強で走破し、表定速度は100km/hを越えていた。ガンブリヌスとは伝説のフランダース王でビールを創造したという守護聖人。 |
12月13日 | トランツアルパイン | クライストチャーチとグレイマスの223kmを4時間半で結ぶ列車。サザンアルプスを越えてニュージーランド南島を横断する。観光客向けにオープンエアーデッキを備えているのが特徴的。 |
12月14日 | パルジファル | ドイツ北海の港町ハンブルクとパリをベルギー経由で結んでいたTEE特急。列車名はアーサー王伝説に登場する円卓の騎士Parsifalに由来する。 |
12月15日 | パレス・オン・ホイールズ | 1982年に運行開始したインド初の豪華観光列車。かつての藩王や英領インド総督の車両を集めた編成で8日程度のクルーズツアーに用いられる。公式サイトあり。http://www.palaceonwheels.net/new/home.htm |
12月16日 | エウロスター | ユーロスターは英仏海峡が有名だが、イタリアの高速列車もEurostarを名乗っている。ETR500を使用したエウロスター・イタリアのほか、旧ETR500の機関車と在来客車を使用した弟分、エウロスター・シティーがある。 |
12月17日 | マハラジャ急行 | 2009年に運行を開始したインドの豪華観光列車。デリーとムンバイ、コルカタの間で1週間程度のクルーズツアーを行っている。1人1泊最低千米ドルほどの強気の価格設定。公式サイトあり。http://www.rirtl.com/index.php |
12月18日 | ディアマント | ハンブルク・アルトナ駅ととミュンヘン中央駅を結んでいた西独国内のTEE特急。ガンブリヌス号より行程が短くハノーファー経由のため、8時間弱の所要時間だった。ディアマントとはドイツ語でダイヤモンドのこと。 |
12月19日 | ヴァイスロイ・スペシャル | スリランカで運行されているSL牽引の観光列車。1986年に運行開始,現在は3種類のコースが設定されている。ヴァイスロイとは英語で副王のこと。公式サイトあり。http://www.jftours.com/viceroy-vintage-train-tours/ |
12月20日 | アルバレート | パリとチューリッヒをミュールーズ、バーゼル経由で結んでいた国際列車。1957年にTEE特急に昇格。1979年に2等車を連結して普通の特急に降格、1997年にTGVの新在直通特急となり廃止。アルバレートとは洋弓銃のこと。 |
12月21日 | ウダラタ・メニケ | コロンボ・フォート駅からセイロン島中部高原の街のバドゥッラに至る290kmを10時間掛けて結ぶスリランカ国鉄の列車。中国南車製の車両に置き換えの予定があるとか。列車名はシンハラ語で高原の乙女の意。 |
12月22日 | コラーユ | フランスの在来線長距離列車。Corailとはcomfort(快適)とrail(レール)を組み合わせた造語であり、フランス語で珊瑚も意味する。ドアが珊瑚のオレンジに塗られていた専用の客車が1975年に投入され、幅広く活躍している。 |
12月23日 | サムドラ・デビ | セイロン島南部のゴールからコロンボ近郊の鉄道の要衝マラダナまでインド洋の海岸線沿いを3時間掛けて結ぶスリランカ国鉄の列車。列車名はシンハラ語で海の女王の意。 |
12月24日 | メルクール | ドイツのシュトゥットガルトとデンマークのコペンハーゲンをプットガルテン経由のフェリー航送(渡り鳥コース)を介して結んでいたTEE特急。1978年にInterCityに格下げ。メルクールとはドイツ語で水星、メルキュールの意。 |
12月25日 | ナイト・メイル | スリランカ国鉄が運行する夜行列車。コロンボを中心に中部高原のバドゥッラ、北部のヴァヴニア、東部のバッティカロアの3方向へ毎日4往復が運行されている。列車名の通り、郵便物も積載されている模様。 |
12月26日 | AVE | マドリードを中心とするスペインの高速鉄道網。スペイン語の「スペイン高速」を略したものであり、スペイン語で鳥を意味する。広軌の在来線と異なり、フランスへの直通を考慮して標準軌の専用軌道が採用された。 |
12月27日 | KTX-山川 | 韓国の高速鉄道に投入されている国産交流電車。山川魚(ヤマメ)をモチーフにした流線型なので、山川(サンチョン)という愛称が採用された。2010年に運行開始したが、2011年2月に脱線事故を起こしている。 |
12月28日 | ひかり | 朝鮮総督府鉄道と南満州鉄道が釜山-哈爾濱駅間を京城・平壌・奉天・新京経由、約950km・21時間で結んでいた急行列車。最後部には1等寝台展望車が連結されていた。1945年8月のソ連軍満州侵攻で運行停止。 |
12月29日 | あじあ | 南満州鉄道が、1934年から1943年まで大連駅 - 哈爾濱駅間の約950kmを、連京線・京浜線経由、12時間半で運行していた超特急列車。空調装備の6両編成を新鋭のSLパシナが牽引し、表定速度は82.5km/hを誇った。 |
12月30日 | ラクヤ急行 | タイとの国境の街バタワースからクアラルンプールを経由してシンガポールのウッドランズに至るマレー鉄道の看板昼行列車。12時間掛けて西海岸沿いにマレーシアを縦断する。列車名のRakyatとはマレー語で国民・人民の意。 |
12月31日 | マレーの虎 | タイとの国境に近いマレーシア北部のトゥンパッから、マレーシア最南端の街ジョホールバルを経て、シンガポールのウッドランズ・チェックポイントまでを結ぶマレー鉄道の列車。JR西日本から譲渡されたブルートレインが活躍中。 |
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